「ポケモン」とは

「ポケモン」とは、この世界に生息する生き物のことで、「ポケットモンスター」の略称です。
そのポケモンをつかまえ、ほかのポケモンと戦わせて育てる人のことを「ポケモントレーナー」といいます。
「ポケモントレーナー」は、どうぐ「モンスターボール」などを使い、やせいのポケモンをつかまえて、仲間にすることができます。
捕獲したポケモンは、他のポケモンと戦闘を重ねて育成するだけでなく、
他のポケモントレーナーとポケモンを交換し、交流を深めることができます。
『ポケットモンスター』はこの「収集」「育成」「交換」「対戦」の4要素に拘ったゲームとして生まれました。


ポケモンのステータス

各ポケモンには、
「タイプ」「せいべつ」「とくせい」「わざ」「のうりょく」
などと呼ばれるステータスが存在します。

タイプ

「タイプ」とは、ポケモンの属性を指し、それぞれ「1つ」か「2つ」のタイプを全てのポケモンがもっています。
タイプには「相性」があり、ポケモンバトルで「わざ」で攻撃したときのダメージの大きさに影響します。
たとえば、「ほのお」タイプのわざは「くさ」タイプのポケモンに大きなダメージを与えられますが、
「みず」タイプのポケモンにはあまり大きなダメージをあたえられません。
ダメージが減ることもあれば、相手のわざを完全に無効化してしまう相性も存在します。
それぞれのタイプの相性については、ページ下部の【タイプ相性表】を参照。

せいべつ

「せいべつ」はポケモンの性別で、オス(♂)とメス(♀)に分かれます。
一部のポケモンは性別が存在しません(無性別)。
「せいべつ」はポケモンバトルではごく一部の「わざ」や「とくせい」に影響しますが、基本的には大きな影響はありません。
ただし、ポケモンのタマゴの「発見」や「ふか」に大きく関わります。

とくせい

ポケモンがもっている特殊な効果を持った能力のこと。
全てのポケモンが1つ「とくせい」を有します。「とくせい」はさまざまな種類が存在します。
たとえば、特定のタイプのわざを無効にしたり、毎ターン終了後「すばやさ」が上昇したりと、
ポケモンバトルに様々な影響を与える他、ポケモンバトル以外にも影響を与えるとくせいもあります。
また、同じ種類のポケモンであっても、持っている「とくせい」が違うことがあります。

わざ

バトルでポケモンが使用でき、1匹につき4つまで「わざ」を覚えさせることができます。
詳細は【わざの基礎】を参照。

のうりょく

ポケモンの戦闘能力のこと。以下の6つがあり、それぞれポケモンバトルに大きく影響を与えます。
「のうりょく」は、ポケモンバトルに勝利するともらえる「けいけんち」をためて、
レベルアップすることなどで少しずつ強化されていきます。

名称 内容
HP ヒットポイント。ポケモンの体力のことで、ダメージを受けると減る。「0」になると「ひんし」状態となり、そのポケモンは戦えなくなる。
受けたダメージは、どうぐ「キズぐすり」や、ポケモンセンターなどで回復できる。
こうげき この数値が高いほど、「ぶつりわざ」で相手にあたえるダメージが大きくなる。
ぼうぎょ この数値が高いほど、相手から「ぶつりわざ」で攻撃されたときのダメージが小さくなる。
とくこう この数値が高いほど、「とくしゅわざ」で相手にあたえるダメージが大きくなる。
とくぼう この数値が高いほど、相手から「とくしゅわざ」で攻撃されたときのダメージが小さくなる。
すばやさ ポケモンの素早さ。バトルでは、基本的にこの数値がもっとも高いポケモンから、順番にわざを出すことができる。

きそポイント

上記の各「のうりょく」に影響する、隠れたステータスです。くわしくは、【きそポイント】を参照。



ポケモンバトルの基礎

基本ルール

冒険中、やせいのポケモンが飛び出してきたり、ほかのトレーナーと目があったりすると、手持ちのポケモンをつかったポケモンバトルがはじまります。

ポケモンバトルは、「たたかう」「バッグ」「ポケモン」「にげる」の4つのコマンドから行動を選択するターン制で進行します。
「たたかう」はポケモンバトルの基本で、1ターンにポケモン1匹につき1つだけ「わざ」を使うことができます。
「バッグ」は持っているどうぐを使い、ポケモンのHPを回復させたりします。なお、一部のどうぐはバトルによって使用が制限されることもあります。
「ポケモン」は現在戦闘に出ているポケモンを、てもちの他のポケモンと交換することが出来ます。
「にげる」はやせいポケモンのバトルから離脱します。失敗することもあります。

わざを使う場合の「順番」は敵味方問わず、基本的には「すばやさ」の値が高いポケモンから先になります。
どうぐの使用とポケモンの交代は、基本的に全てのポケモンが「わざ」を出す前に行われます。

ポケモンを倒すかつかまえると「けいけんち」がたまり、けいけんちがある程度たまるとそのポケモンはレベルアップし、より強くなっていきます。ただし、他プレイヤーとの通信対戦時などの一部の特別なバトルでは、相手のポケモンを倒してもけいけんちはもらえません。

やせいポケモンとの戦闘

「シングルバトル」か「ダブルバトル」か「むれバトル」の形式で戦います。なお、やせいポケモンは「モンスターボール」でつかまえることができます。

トレーナーとの戦闘

トレーナーとのポケモンバトルには、「シングルバトル」「ダブルバトル」「トリプルバトル」「ローテーションバトル」の異なるルールがあります。
先に、相手のてもちのポケモンすべてを倒すと勝ちです。
ほかにも、相手のポケモンを「モンスターボール」などでつかまえることはできない、戦闘から「にげる」ことができない、といった特徴があります。
なお、戦闘に勝利すると、賞金としておこづかいがもらえます。

バトルルールの詳細

シングルバトル

1対1でポケモンをたたかわせる、もっともオーソドックスなバトルです。

ダブルバトル

『ポケットモンスタールビー・サファイア』から登場したバトルです。
手持ちから2匹ずつポケモンを場に出して、味方のポケモンにそれぞれ指示を出して、相手側のポケモンとたたかいます。
このバトルでは、一部のわざやとくせいにまわりのポケモンすべてにダメージや影響をあたえる効果があり、
シングルバトルとは異なる戦略を求められます。

トリプルバトル

『ポケットモンスターブラック・ホワイト』から登場したバトルです。
手持ちから3匹ずつポケモンを場に出して、相手側のポケモンとたたかいます。
このバトルでは、中央にいるポケモンは、相手のどの位置にいるポケモンにも攻撃ができますが、右端・左端にいるポケモンは、それぞれ相手の反対側にいるポケモンには攻撃が届きません。
また、「ダブルバトル」と同様に、一部のわざやとくせいにまわりのポケモンに影響をあたえるものもあります。

ローテーションバトル

『ポケットモンスターブラック・ホワイト』から登場したバトルです。
手持ちから3匹ずつポケモンを場に出してたたかいます。
1ターンに行動できるポケモンは自分・相手ともにいずれか1匹ずつですが、実際にどのポケモンが行動してくるかを予想しながらバトルします。
コマンドを決定すると、行動するポケモンが場の中央にローテーションされ、わざを繰り出してたたかいます。

スカイバトル

『ポケットモンスター X・Y』から登場。
ポケモン同士の空中戦、ひこうタイプのポケモンなど、一部のポケモンしか参加することができない。
ひこうタイプのポケモンや特性「ふゆう」を持っているポケモンが参加可能。
ただし飛行タイプ・「ふゆう」特性であっても、地面に接しているポケモンは参加できない。

群れバトル

『ポケットモンスター X・Y』から登場。
野生のポケモンとのバトルにおいて、1匹で複数のポケモンと同時にバトルする。
一度にたくさんのポケモンを倒すことができるので、経験値、きそポイントが通常のバトルよりも多く手に入る利点がある。
ただし、複数のポケモンを同時に攻撃することができる技を持っていないと、ピンチになってしまうこともある。

さかさバトル

『ポケットモンスター X・Y』から登場。
タイプの相性が全く逆になったバトルです。
通常のバトルでは「効果はバツグン」となるはずの相性が「効果いまひとつ」になり、「効果いまひとつ」「効果がない」となるはずの相性が「効果はバツグン」になります。

じょうたいいじょう

戦闘中、相手の攻撃などで、ポケモンが以下のような特殊な状態になることがあり、これを「じょうたいいじょう」(状態異常)と言います。
じょうたいいじょうはいずれも、どうぐをつかうか、「ポケモンセンター」にあずけることで治せます。

名称 効果 治せる主などうぐ
どく 戦闘中、毎ターン終了時にHPが少しずつ減っていく。
自然には回復しない。
どくけし
もうどく 戦闘中、毎ターン終了時にHPが少しずつ減っていく。
ターンが経過するごとに、HPの減少量が多くなる。
自然には回復しない。
どくけし
まひ 「すばやさ」が1/4に減る。
また、たまに体がしびれて、わざを出せなくなることがある。
自然には回復しない。
まひなおし
ねむり 眠ってしまい、ほとんどのわざが使用できなくなる。
数ターン経つと回復する。
ねむけざまし
やけど 「ぶつりわざ」で相手に与えられるダメージが半分に減る。
また、毎ターン終了時にHPが少しずつ減っていく。
自然には回復しない。
やけどなおし
こおり 体が凍ってしまい、ほとんどのわざが使用できなくなる。
わざを出そうとしたときや、ほのおタイプのわざで攻撃されると回復することがある。
こおりなおし
ひんし HPが「0」になると「ひんし」となり、バトルに出すことができなくなる。
自然には回復しない。
げんきのかけら
げんきのかたまり

わざの基礎

ポケモンは1匹につき4つまで「わざ」を覚えられます。
ポケモンは基本的に、レベルアップしたときや「わざマシン」を使用することで新しいわざを覚えます。
ただし、既に4つ「わざ」を覚えている状態で新しい「わざ」を覚える場合、その場で1つ「わざ」を忘れさせなければなりません。

わざのぶんるい

ポケモンがおぼえるわざには様々な種類があり、それらは大きく「ぶつり」「とくしゅ」「へんか」の3つに分類されます。
「ぶつり」「とくしゅ」は総じて「攻撃技」、「へんか」は「変化技」と呼ばれることもあります。

ぶつり

「ぶつり」は攻撃技で、自分の「こうげき」ののうりょくと相手の「ぼうぎょ」ののうりょくの値でダメージが算出されます。
「こうげき」の値が高いポケモンには「ぶつりわざ」を中心に覚えさせてみましょう。
また、わざによってはダメージを与えるだけでなく、相手の状態を悪化させる、反動で自分もダメージを受けるなどの追加効果が備わっているものもあります。

とくしゅ

「とくしゅ」は攻撃技で、自分の「とくこう」ののうりょくと相手の「とくぼう」ののうりょくの値でダメージが算出されます。
「とくこう」の値が高いポケモンには「とくしゅわざ」を中心に覚えさせてみましょう。
また、「ぶつりわざ」と同様に、わざによってはダメージを与えるだけでなく、相手の状態を悪化させる、反動で次のターンは自分が動けなくなるなどの追加効果が備わっているものもあります。

へんか

「へんか」は非攻撃技です。相手ののうりょくを一時的に下げたり、「どく」状態にするなど、ポケモンバトルにさまざまな影響をあたえます。
うまくつかいこなすことで、相手の作戦をくずせたり、強力な効果を発揮することもあります。

わざの詳細

ぶつり・とくしゅわざは「いりょく」「めいちゅう」「PP」「わざタイプ」で構成されています。
へんかわざは、わざの効果のほか「めいちゅう」「PP」「わざタイプ」で構成されています。

いりょく

「いりょく」は、わざの威力を示します。この数字が高いほど相手に与えるダメージが大きくなります。
わざによっては、いりょくが変動したり一定でないものもあります。

めいちゅう

「めいちゅう」は、わざの命中率を示します。この数字が高いほど、相手にわざが当たりやすくなります。
たとえば、めいちゅうの数値が「80」なら、80%の確率でわざが当たることを示します。
なお、一部のわざには「めいちゅう」の数値がありません。このような命中率がないわざは「必中」か「必ず成功する」ことを示します。

PP

「PP」(パワーポイント)は、そのわざを使うことができる「回数」を示します。これが「0」になると、そのわざは回復させるまで使用できなくなります。
基本的に、強力なわざほど数値が小さい傾向にあります。
PPはポケモンセンターで回復することができる他、ピーピーエイドなどのアイテムでも回復できます。

わざタイプ

わざの属性を示します。相手の「タイプ」次第でダメージが大きくなったり無効になったりします(相性に関しては以下の【タイプ相性表】を参照)。
また、わざを使うポケモンの「タイプ」と「わざタイプ」が一致すると、そのわざであたえられるダメージが1.5倍になります(主に「タイプ一致技」と呼ばれます)。

その他

攻撃技を使うと、まれに使用後に「きゅうしょに あたった!」というメッセージが表示されることがあります。
相手の急所に当たると、通常の1.5倍(※前作までは2倍)のダメージを与えられます。
しかも、自分の「こうげき」「とくこう」が一時的に下げられていたり、相手の「ぼうぎょ」「とくぼう」が一時的に上がっている状態でも、それを無視することができます。
基本的に6.25%(1/16)の確率で起こる、ラッキーな攻撃です。

タイプ相性表

  • 黄色の背景は今作から追加・変更された相性です
  攻撃するポケモンの攻撃技のタイプ 備考


















































ノーマル ×
かくとう
どく
じめん × 特性「ふゆう」には無効
ひこう ×
むし
いわ
ゴースト × ×
はがね ×
ほのお (※)
みず 特性「ちょすい」「よびみず」「かんそうはだ」には無効
でんき 特性「ちくでん」「ひらいしん」「でんきエンジン」には無効
くさ 特性「そうしょく」には無効
こおり 特性「あついしぼう」には半減
エスパー
ドラゴン
あく ×
フェアリー ×
※特性「もらいび」には無効、特性「あついしぼう」「たいねつ」には半減、特性「かんそうはだ」には1.25倍

凡例

記号 意味 表示されるメッセージ
ダメージ2倍 「こうかは ばつぐんだ」
ダメージ0.5倍 「こうかは いまひとつの ようだ」
× ダメージ0倍 「こうかが ないようだ…」
(空白) ダメージ1倍 メッセージ無し

ダメージ補正

タイプが2つあるポケモンへのダメージの補正
こうかばつぐん&こうかばつぐん ダメージ4倍
こうかばつぐん&いまひとつ ダメージそのまま
いまひとつ&いまひとつ ダメージ4分の1
こうかばつぐん&こうかなし ダメージなし
いまひとつ&こうかなし ダメージなし

その他のダメージ補正
わざタイプと、わざを使ったポケモンのタイプが一致している ダメージ1.5倍
きゅうしょにあたった! ダメージが1.5倍になり、攻撃側に不利な能力変化を無視する(※)
※自分にかかっている「こうげき」「とくこう」ダウン・相手にかかっている「ぼうぎょ」「とくぼう」アップの効果は、無視される。自分にかかっている「こうげき」「とくこう」アップ・相手にかかっている「ぼうぎょ」「とくぼう」ダウンの効果は、そのままダメージに反映される。

タイプ相性の例

  • ケロマツ(みず)が、わざ「あわ」(みず)で、イシツブテ(いわ・じめん)を攻撃すると、
    タイプ一致と「こうかはばつぐん」&「こうかはばつぐん」となり、1.5×2×2=あたえるダメージが「6倍」に。
  • ホルビー(ノーマル)が、わざ「たいあたり」(ノーマル)で、イワーク(いわ・じめん)を攻撃すると、
    タイプ一致と「こうかはいまひとつ」となり、1.5×0.5=あたえるダメージは「0.75倍」に。
  • ヤナップ(くさ)が、わざ「かみつく」(あく)で、ケーシィ(エスパー)を攻撃して急所に当たると、
    「こうかはばつぐん」と「きゅうしょにあたった」となり、2×1.5=ダメージは「3倍」に。

タイプの特殊な効果

以下のタイプを持つポケモンには、下記のような特殊な効果がある。(赤字は今作から追加された効果)

ほのお 「やけど」状態にならない。
でんき 「まひ」状態にならない。
くさ わざ「やどりぎのタネ」、「こな」や「ほうし」系の技・とくせいを無効にする。
こおり 「こおり」状態にならない。てんき「あられ」時にダメージを受けない。
どく 「どく」「もうどく」状態にならない。」、わざ「どくどく」を使うと必中
じめん てんき「すなあらし」時にダメージを受けない。
いわ てんき「すなあらし」時にダメージを受けず、「とくぼう」が1.5倍になる。
ゴースト 戦闘から離脱できなくする技・とくせいの効果を受けない
はがね 「どく」「もうどく」状態にならない。てんき「すなあらし」時にダメージを受けない。

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最終更新:2016年08月05日 18:23