東プロ、 東京“待ったなし!”アクション

「もう、ごめん!石原コンクリート都政」シンポ

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toupuro

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「もう、ごめん!石原コンクリート都政」シンポジュウム( 2010年2月13日)

2010年2月13日、一年後の都知事選を視野に入れ、「もう、ごめん!石原コンクリート都政」シンポジュウムを開催致しました。

・主催: 東京を考えるシンポジウム実行委員会 ・呼びかけ人: 宇都宮健児(弁護士)、上原公子(元国立市長)、 鈴木邦男(一水会顧問)、土肥信雄(前都立三鷹高校校長) ・賛同団体: 日本消費者連盟、外環道検討委員会、東京。をプロデュースⅡ

司会は、上原公子氏と鈴木邦男氏のサプライズコンビ。会場の東京ウイメンズプラザホールは、ほぼ満席の220名の参加者で埋まりました。
【基調講演】「石原都政10年の検証」を語る斎藤貴男氏(ジャーナリスト) 【新銀行東京】「金融論からの検証」を分かり易く解説する山口義行氏(立教大学教授) 【新銀行】都議会・株式会社新銀行東京に関する特別委員の西崎光子氏(都議会生活者ネットワーク・みらい)

【オリンピック】近年の金まみれオリンピックと招致運動を語る福士敬子氏(都議会議員 無所属) 【教育】学校に言論の自由を求めて提訴し、真っ向勝負を挑んでいる土肥信雄氏(前都立三鷹高校校長) 【医療】格差が拡大する中で切り捨てられてきた医療・福祉を語る吉田万三氏(元足立区長・歯科医師)

【築地】築地追い出しの動機は跡地開発目当てであると語る吉村英二氏( 日本消費者連盟 【外環道】 環境と生活破壊の浪費コンクリート都政の典型について語る金子秀人氏 (外環道検討委員会) 【福祉】 コスト抑制、市場化にさらされている東京都の福祉現場を語る民谷孝則氏( 全国福祉保育労働組合東京地方本部)

 シンポジュウム概要

当日取材されたJANJAN市民記者の林田力氏から概要報告が寄せられましたので下記に掲載させていただきます。


シンポジウム「もう、ごめん!石原コンクリート都政」(東京を考えるシンポジウム実行委員会主催)が2010年2月13日に東京都渋谷区の東京ウイメンズプラザホールで開催された。新銀行東京や築地移転、オリンピック誘致など、様々な分野に渡る石原都政の問題点が炙り出された。

司会は前国立市長の上原公子氏と一水会顧問の鈴木邦男氏 である。鈴木氏は冒頭で石原慎太郎都知事の問題点として排外主義を指摘した。その顕著な例が衆議院議員総選挙の選挙活動期間中に、石原氏の公設第一秘書・栗原俊記が対立候補の新井将敬氏の選挙ポスターに「北朝鮮より帰化」というシールを貼って逮捕された黒シール事件を挙げた。鈴木氏は三島由紀夫を例に右翼思想が排外主義に直結するものではないことを強調し、石原氏の問題性を浮き彫りにした。

基調講演者の斎藤貴男氏が遅れたために順番を入れ替えて、 山口義行・立教大学教授の新銀行東京の問題についての説明 を先にした。山口氏は石原氏のキーワードとして、徹底したウケ狙い、無理を押し通すための無駄、責任のなすりつけの3点を挙げた。

新銀行東京はウケ狙いで始まった。金融機関の貸し渋りから中小企業を救済するという名目を支持した人々も少なくなかったが、新銀行東京の参入時は貸し渋りが一段落し、金融機関が貸し出し競争を再開した時期であった。そのために中小企業の資金需要は乏しかったが、新銀行東京は無理をしてでも業績を伸ばそうとし、資産を食い潰していった。

そして破綻が明白になった後は責任のなすりつけである。偉そうなことを言っている人が責任をとらないことは教育上悪影響を及ぼす。今では新銀行東京から借り入れると、他の金融機関が見放した倒産寸前の会社と思われてしまうと中小企業経営者層から敬遠されている。

新銀行東京は2009年度中間決算で初の黒字になったが、そのカラクリも明らかにした。融資先の倒産に備えて積み立てた「貸倒引当金」を取り崩した見かけだけの黒字である。一日も早く整理することが必要と指摘した。

続いて演壇に立った 西崎光子・都議会議員(株式会社新銀行東京に関する特別委員) は都議会で「一日も早く店仕舞いを」と主張しているが、自民党や公明党が抵抗していると説明した。知事の責任を追及し、都民への情報公開を進めるため、特別委員会の審議への注目を求めた。

次は斎藤氏による「石原都政10年の検証」と題した基調講演 である。斎藤氏は石原の問題点を明らかにした書籍『空疎な小皇帝-石原慎太郎という問題』の著者である。石原氏を取材していくうちに「どこをどうしたら、このような人間になってしまうのかという思い」になったと語る。批判対象でも取材するからには、取材対象に惹かれる点があるものだが、石原氏の場合、つまらない話ばかりで次第に取材が嫌になった。たとえば料理店で店員を怒鳴りつけるというエピソードなどである。人間の醜さをモロに見せつけられた。石原氏側は最初から最後まで取材拒否であったという。

石原都政は小泉政権の構造改革を先取りしていた。強いものが弱者をいたぶるのが当たり前とする社会を目指している。但し、構造改革には生産性の向上・経済の効率化などの目的があり、格差拡大などはマイナス面とする見方もある。これに対して、石原都政では差別が目的化している。

石原都政の手法は嘘と恫喝であり、これほど最低の男は存在しないとした。その例として公設派遣村の入所者200人が所在不明とされた問題を指摘した。夕食時までに大田区の「なぎさ寮」まで戻れなかった入所者が200人である。多くの入所者は、その後に戻ってきており、派遣村で実際にいなくなった人数は少ない。

最後に斎藤氏は石原氏を追及しないマスメディアや石原氏に投票する有権者も問題であると指摘した。石原氏の本質は弱者差別であるが、だからこそ石原氏に投票するのではないかと問題提起した。人間存在のあり方が問われていると結論付けた。

日本消費者連盟の吉村英二氏は築地移転の問題 を指摘した。移転の理由として築地市場の老朽化が挙げられるが、これは別の場所に移転する理由にはならない。集荷力の向上についても、土壌汚染が発覚した豊洲には誰も出荷したがらない。営業しながらの再整備も可能である。東京都は臨海の開発に失敗し、膨大な赤字がある。築地市場の土地を売却したいだけである。石原氏は既得権益の破壊者と受け止められがちであるが、実態は土建屋都政である。

福士敬子・都議会議員はオリンピック誘致の問題 を指摘した。オリンピックはスポーツの祭典ではなく、企業の事業祭典になっている。石原氏は財界にとって利用しやすいために、財界がこきつかっているのではないか。石原都政で一貫しているものは再開発や道路などの事業である。オリンピック誘致では予算はあってなきがごとしで、無駄遣いが行われたと述べた。

外環道検討委員会の金子秀人氏は東京外郭環状道路 の問題点を指摘した。東名以南の計画はなく、外環道は都市計画的に破綻していると主張した。

土肥信雄氏・前都立三鷹高校校長は教育委員会による教育現場への締め付けの実態 を語った。教育委員会が管理するための教育であり、生徒のための教育になっていない状況である。

全国福祉保育労働組合東京地方本部の民谷孝則氏は福祉切捨ての問題 を述べた。福祉施設への人件費補助削減などにより、介護職は低賃金に苦しみ、男性の寿退職なども起きているとする。

吉田万三氏・元足立区長は医療・社会保障の問題を述べた 。切捨ての一例として、保健所が統廃合され、一部の保健所が保健相談所に格下げされている点を指摘した。将来的には保健相談所を民間委託するための地ならしではないかと問題提起した。

来るべき都知事選挙では皆が力を合わせられるようにすることが大切であると強調した。有名人を探して一発ホームランを狙うのではなく、ヒットの積み重ねが大切と主張する。

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最後に実行委員長の宇都宮健児・弁護士から閉会の挨拶がなされた。宇都宮氏は都政を転換 させなければならないと述べる。弁護士にとって一番大切なことは弁護士法第1条にある「基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること」である。この点で石原氏は弁護士にはなれないが、政治も弱い人に手を差し伸べるのが本来のあり方である。石原都政の実態を都民に伝えること、政治的立場を超えてつながっていくことが重要であると締めくくった。

当日の参加者アンケートで頂いた都政に関するご意見を紹介致します

 A 「新しい都知事に最も望む政策を一つ」

  • 人間を大切にする政策を望みます。
  • 人間が人間らしく生きていける温かい政策を
  • こどもが主役の教育をする。
  • 弱い人が生きやすい町にする
  • 教育と福祉
  • 教育の民主化
  • 教育を元に戻して欲しい。
  • 福祉
  • 弱者を切り捨て、大資本のための都政から格差なくし、福祉を充実させる都政への転換
  • 税金のムダ遣いを見直し、医療・福祉にきちんとお金を回す。保守反動的教育を見直す。
  • 都立の病院、学校、図書館等の統廃合をやめる。築地市場を守る。
  • 表現・言論の自由を確保する。
  • 基本的人権の尊重
  • 行政の健全化、可視化、透明性
  • 憲法、基本的な人権(国際人権規約も)を守る人、弱い人に手を差しのべる人。 
  • 人権の擁護、住民税の累進課税。
  • 人権をもとに行政を実行する人
  • 民主的で、開かれた都政を目指す。
  • 悪質な不動産業者の免許取り消し
  • 子どもの人権を守る都政
  • 子どもの命と民主教育が保障されるように
  • 学校に自由・民主主義・自治を取り戻す。 
  • 教育行政、民主的で自由な学校
  • 教育の強制をやめる。
  • 教育政策の変更、学校に自由を
  • 教育問題の改善、福祉改革
  • 都教育委員会の民主的改革
  • 教育、「日の君裁判」、府中中島氏、増田・疋田分限免職、大嶽氏、他、全ての教育裁判
  • 「教育」卒業式の君が代・日の丸の強制をやめる。
  • 教育に言論の自由を(君が代・日の丸の強制をするな)
  • 右翼的教育政策の打破
  • 情報公開、ビジョンの説明能力
  • 地震対策(地震エネルギーが高まってきているから)
  • 本気で1000年安心のエコ都市づくり。マスコミの言う「エコ」は全部ウソ!

 B「都知事になって欲しい人」

(50音順)浅野史郎、上原公子、宇都宮健児、片山義博、金子勝、姜尚中、久米宏、小宮山洋子、斎藤貴男、寺島実郎、土井たか子、土肥信雄、福士敬子、保坂展人、水島朝穂(早稲田大学)、山口貴士(弁護士)、湯浅誠、吉田万三、吉永小百合、渡辺治、石原と対極にある人

 C「意見、感想を自由に」

(1) こんな会こそ今必要。出来るだけ多くの立場の人を結集して、新しい知事誕生の大きなうねりを創りましょう。すばらしい会をありがとうございました。


(2) まず、嫁、家族と話します。(この集会で)知りたくても知らないことを知ったので。


(3) 少しの時間でたくさんの人の話を聞くことが出来た。ありがとうございます。マスコミ、新聞等だけでなく、足を運んで自分の耳で聞くことの重要性を多いに感じました。がんばりましょう。


(4) 一度も石原には投票していませんが、ここまでひどい人だとは思いませんでした。前回は浅野さん、その前は樋口さんを必死に応援しましたが、70代の男性が石原に入れたと聞いています。都政もひどいけど、中野区政も変えなきゃ、です。


(5) 問題は、石原あるいは石原的な人に投票し、支持する人たちにどう伝えるのかということだと思います。ここに来ている人達は、石原に入れないし、その周辺に石原に入れた人なんかいないのではないでしょうか。私の周りにもいない。民主党とか社民党支持者にも石原支持というのがいるので、その辺りから目を覚ましてもらいましょうか。たくさんの知り合いに会えたけど喜んでいいのか・・・。鈴木邦男さんに反石原の先頭に立って頂いたら影響があると思うけど。シンポジウムは余りに時間が足りなかったですね。


(6) 今日の講演者の話した全てが、次期都知事にやって欲しいことです。石原知事によって、どれだけ東京が壊れてしまったかを改めて思い知らされました。石原及びその系統の人は絶対に都知事にしてはいけないと思います。人を大切にする人に都知事など、首長になって欲しい。


(7) ①色々と多面的に参考になりました。とても良い内容の集会でした、資料も。今後の運動のヒントがいっぱいありました。私の友人も数人参加していました。②私のやっている半月刊紙『都労連交流会』のニュース紙へ、今後、今日の中味の報告文を書いて載せて、より多くの都庁や23区の職員へ広げたいと思います。③実行委員会の皆様ご苦労様でした。たくさんの人の参加で良かったですね。今後も活躍を期待します。応援協力します。


(8) ホームレスになっている全ての人に、社会保障が受けられるようにする。記者クラブの廃止、市民のためのメディアにする。


(9) 都の公立校教員応募者がなぜに少ないのか、敬遠される原因は何か。窮屈な重苦しい都教委の重圧にある。


(10) 知事の椅子を石原ファミリーに渡すわけにはいきません。今度こそ、市民の力を結集して、細かい違いは問題にせず、党派やセクトを超えて市民主体の選挙で上原公子知事を実現させたいと、今日の集いで心から思いました。『東京。をプロデュースⅡ』がんばれ!!


(11) 今日の演者はそれぞれ語るべき事が山ほどあったのに、時間制限のため、山口さんと斎藤さん以外は、誰の話も尻切れトンボになったのが残念だった。


(12) 「もう、ごめん!石原コンクリート都政」は、いいタイトルでした、アットホーム!今後、どんな都政をめざすのか、希望あふれる、ステキな“かわいい”タイトルを決めていきたいです。


(13) 前回の都知事選は本当に残念でした。適切な候補者を一日も早く見つけたい。各団体との下準備をよろしくお願いします。


(14) ありがとうございました。


(15) 石原は本当に勘弁してほしい。


(16) 知らなかったことが色々ありました。上原さんも言う通り、一人1時間ずつ聞きたい内容だった。上原さんのトークが秀逸で、ウラ話はほかの出演者の誰よりもアピールしたのではないか(司会としては出すぎか?)。石原知事のウケ狙い、思いつき施策は麻生太郎と同じ。この盛り沢山の企画を実現させた主催者の方々の努力に敬意を表します。


(17) 来年こそ都民の手に都知事の椅子を取り戻しましょう。美濃部さんの時代が全て良かった訳ではありませんが、最近の都政には腹の立つことばかりです。人の心を踏みつけにする都政は終わりにしたいものです。2007年は少し動きが遅かったと感じます。政党、団体の垣根を越えて多くの都民が参加できる動きを期待します。早めの取り組みを。


(18) ベーシックインカム社会を望みます。そこから労働の意味を見直し、誰もが不安にならず、「生き甲斐」として働ける社会を創り直し始めましょう。労働と所得を分離するという全く新しい発想が今こそ必要です。そしてそこには、教育の無償化、住宅の手厚い施策、障害者への支援の拡大がセットであるべきです。「誰もが住みたい、産みたい、学びたい都政」で闘いましょう!今日のイベントは早足過ぎ、休憩長すぎ、終了早過ぎ、でしたが、知事選へ心を合わせる為に必要でした。ありがとう!


(19) 千葉県民ですが、東京都の問題は全国の自治体に関係してきます。東京を変えて、社会を、地方自治を変えていきましょう。(森田健作氏は恥ですが、次回はもっと考えねば。)スタッフの皆様、ありがとうございました。


(20) 今日は一人5分位で、実にあわただしいけれど、一つ一つ重要なお話でした。けれど、例えば、都立大の統合問題、それにいつの間にか無くなった「青年の家」のこと、周りを見渡せばオカシナことがいっぱい。都のおかげで区(私は葛飾)政も住民の方の窓口政策をドンドンつぶすような攻撃をしている。止めよう、石原都政を。変えていきましょう。


(21) 人権侵害、憲法無視の都政を変えるべき。「10・23通達」に始まる教育の弾圧はひどいものです。処分を止めさせて頂きたい。


(22) 今日は色々な立場の人が集まって良かったが、話す時間が短すぎた。司会はよけいなことをしゃべらずに、発言者に1分でも長く話をさせてほしかった。福祉保育労の人の発言が要領を得ていて無駄がなくよかったです。


(23) とても良かった。


(24) 子どもの命を守れない行政。子どもと向き合う人々を育てない社会。医療も教育も環境も。『自分を感情(原文のママ)に入れずに、よく見聞きし分かり、そして忘れず』


(25) もう少し時間があるといいなと感じました。一人5分は短すぎた。第二弾もお願いします。ありがとうございました。


(26) 斎藤貴男さんも、山口義行先生も、鈴木邦男さんも、土肥先生も、宇都宮先生も、直接話を聞きたかったので、有意義な時間でした。前回の選挙でも友人、知人に働きかけましたが、もう石原都政はたくさんです。「石原やめろ」の声を大きくしていきたいと思っています。


(27) 大変参考になりました。


(28) 政治を変えるのは草の根しかないと再認識しました。


(29) せめて9時までやって、5分の話をせめて10分にしてほしかった。またやって下さい。コンクリートと言えば、八ッ場ダム問題、米軍基地問題も取り上げてほしい。地球環境問題関連では、石原を評価できる点もあるように見える。真相を明らかにしたい。


(30) 石原都政がダメであることは分かった。それを変えるためにどうするかが次の課題と思います。


(31) 本日は参加して良かったと思います。勉強になりました。


(32) 弱者を切り捨て、外国人や女性、障がい者を差別し、大資本のための都政を推進してきた石原都政は、一刻も早く終了させるべきです。そのためには、石原やその後継者に対する統一候補を!


(33) もっと問題を絞って論議を深めた方が良いと思いました。


(34) 大勢の人出でうれしくなりました。連帯!!


(35) 関係者と書いてある席が最後まで空席であった。一般に開放して頂きたかった。大物、有名人、総出演で有意義であった。


(36) 持ち時間が短すぎて関係してない人には分からない。せめて10~15分は必要。シリーズでこのような会を開いて2回位出れば大筋の流れがつかめると良いと思う。


(37) 慎太郎がやってきたことを全て廃止し、元に戻せ!





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