アトキンス式

アトキンス式ダイエット

このダイエット法では、食事の糖質摂取量のみ管理します。糖質さえ少なければカロリー摂取量や、食べ物の種類(肉類や揚げ物何でもOK)の制限は不要です。なお、継続的な有酸素運動や筋トレは必要ありません。(できれば筋トレをしましょう)

ダイエット開始から2週間は糖質摂取量を20g/日に制限します。この期間は、糖質の代謝をメインにしてきた体を、脂質代謝(ケトン代謝)に切り替えていく期間です。初めの数日は空腹感や倦怠感、頭痛、イライラなどの症状が現れることがありますが、脂質の代謝が上手く出来る体になると症状は無くなります。この期間に食欲が減退するほどの激しい運動をすると楽になる説、有酸素運動をすると短期間で楽になるなどの説があります。この期間で3~5kg程体重が減りますが、これは体内のグリコーゲンおよび付随する水分が抜けただけです。糖質制限をやめるとすぐに戻ってしまいます。

2週間が過ぎたら、体重の記録を取りながら、徐々に糖質摂取量を増やします。糖質を増やす時は出来るだけゆっくりと増やしましょう。2週間毎に期間を区切り、初めの2週間は30g以内、次の2週間は40g以内、次の2週間は50g以内・・・・もっとゆっくりと増やしていっても良いです。コレを繰り返すと、そのうち、体重の減少が止まります。そのときの糖質量があなたの摂取して良い糖質の上限値になります。

その後は、糖質量の上限値を超えないように食べ物の質および量を調整して生活します。基本的には、糖質の量が少ない物を選べば間違い無いのですが、ビタミン類とミネラル類、繊維質の不足に注意が必要です。ビタミンとミネラルが不足するとケトン代謝が滞るため体重の減少が遅くなったり、体中の筋肉がつったり、抜け毛が増えたり、皮膚炎になったり、かなり不愉快な症状がでます。また、繊維質が不足すると便秘になったり、コレステロール値、LDL値が上がったり、洒落にならない病気になる恐れがあります。(なお、コレステロールやLDL、尿酸値の上昇は体質に寄るところが大きいので、マメに病院を受診して早めに適切な薬の処方を受けるべきとの説もあります。)

なお、アルコール、カフェインは非推奨です。アトキンス博士は非推奨にする理由を明らかにしていませんが、ケトン代謝は肝臓が司っているため、アルコールやカフェインを分解する事でケトン代謝を阻害する説、脱水状態になるためケトン代謝を阻害する説などがあります。

アルコールを摂ると糖質制限を頑張っても体重が減らなくなる人が多いです。当然のことながら、おつまみは糖質を避け、アルコールも糖質の多いビールや日本酒を避けることになります。おつまみは、焼き魚、焼き鳥、焼きトン、焼肉を中心に組み立て、締めのラーメンやお茶漬けは禁止です。お酒も、糖質の入っていない焼酎やウイスキー、ジン、ウォッカなどをストレートやロック、水割り、お湯割りでいただきます。糖質の少ない赤ワインを楽しみ少し飲むのも良いと思います。ただし、アルコールを飲み過ぎると満腹中枢がだらしなくなるのか、アルコールのせいで低血糖になるのか分かりませんが、とってもお腹が空くので注意が必要です。また、糖質を制限しているとアルコールの抜けも悪くなるので、自動車の運転などには注意が必要になると思います。いずれにしてもアルコールはほどほどにしましょう。

カフェインについては・・・・

糖質制限ダイエットでは、肉ばかり食べるから中性脂肪とコレステロール、LDLの数値が上がるし、腎臓と肝臓を痛めるから危険と良く言われます。実際に実践している人たちから、このような報告は無いみたいですが、用心した方が良さそうです。自分の体の状態を定量的に知り、途中経過も観察するためにも定期的な病院での受診をお勧めします。健康診断でメタボリック症候群の要治療判定が出たり、中性脂肪やコレステロールの数値が高かった実績があれば、割と簡単に血液検査をして貰えます。素直にダイエット中の健康管理で定期的な血液検査したいと申し出れば、1~2ヶ月に1回くらいの血液検査は余裕でして貰えます。

 

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最終更新:2013年05月02日 00:57