令嬢モノXX



ユイ・イナーガ嬢。貴女は人を、人間を殺したことがありますか。

その凛とした声に、その場にいる全ての人間が彼女へ視線を向ける。
セリカ嬢は何を言っているのだろうか
あるわけないだろう、俺たちは貴族。
いや貴族だからこそ、下らない理由で人を破滅させてしまっているかもしれないし
わからずに殺している可能性はあるが。
○○のような騎士を目指している男ならありえる可能性はあるが、ユイ嬢は伯爵家の令嬢だ
彼女が言う自分の手で殺すなどとはありえるはずがない。

もう一度聞きます。ユイ・イナーガ嬢。

私はありますよ?
それも一人ではありません。それを踏まえて私に決闘を挑みますか?

な、何ををいってますの。そのような脅しで私が引くとでもお思いですか


アーリカ、本当に彼女は君の姉は人を殺したことがあるのか?

はい、セリカお姉様は私を誘拐しようとした賊を三人、打ちのめしたことがあります。
このことは国王様にも報告されていますし調べればわかることです。

それは……セリカ嬢が手引きをして誘拐させようとしたという、あれか?

なぜかセリカお姉様が手引きしたと噂になっていますが、それは正反対ですね。
セリカお姉様は私を助けてことはあれどイジメたことはないです。
酷い教育は一度だけありましたけど。

そういいながらアーリカ嬢はあれは酷い教育でしたと言いながら苦笑いをする。

酷い教育、セリカ嬢はとマナーには厳しい人物ではあるからな
といってもアーリカ嬢がマナー違反をするとは早々思えないのだが。

アーリカの言葉に周りの視線が言い争いをしている二人に移る。


セリカはスカートの裾から何かを取り出す。
あれは・・紙?ではなく羊皮紙か?なんでまた羊皮紙なんていうものをスクロールか何かか?
なにかかられているようだが、流石にみえないがユイ嬢にいせているようだが

読んでいるユイは羊皮紙に書かれているものを読みすすめているうちに顔がどんどんと蒼くなっていく

さて、折角こんなに観客の皆様がいるのに文字が見えないですわよね。
の方にも教えてあげましょうか
これは、誓約書ですわ。
私が決闘の結果、討死してしまってもハートハート家に連なる者は報復もなにもしないという誓約書。
そのことが色々と誓約のすきを突かないように色々と懇切丁寧にかかれていますわ

それではユイ伯爵嬢?
貴女にこれと同じ誓約書をつくる覚悟はおありですか?
あらどうしたのですか?
先ほどまでよかった異性はどこにい消えてしまったのでしょう?

セリカ嬢が笑みを浮かべている。
今までに一度も見たこともない、獲物を追い詰めるような残酷な笑み。
いや、見たことがあるあれは

「そこまでにしておきましょう。セリカさん」


長くの美しい緑髪を持つ女性が二人に割って入る。
あれは、誰だ?あのような人を見たことはないが…


「…………」
「そんなに睨んでも怖くありませんよ」
「わかりました。命拾いしたわね」

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最終更新:2019年06月18日 21:53