よいこのブックスシリーズ くうきについて その4
三沢おにいさん「誰だ?」
龍亞くん「誰?」
トロン「僕はトロン、トロン一家の家長にしてこのtoronwikiのあるじだ!
普段は『影が薄い』『空気』『背景』『4人目は犬』とかさんざんに言われている僕だが、1年に1日くらいは主役になってもいい、そういう企画のはずだった!
なのにどういうことだ!喋ってるのはほとんど三沢、話題の中心はよりにもよって人気者の鬼柳京介、トロンの話なんかトの字も出てこないじゃないか!!」
三沢おにいさん「いや、だってトロンが誰かに優しく解説してる所って想像できないし、だいたいお前が優しく話しかける時って99%よからぬことを吹き込んでいる時だろう。そんな奴にこの役割はさせられん。
そもそもトロンの話だけじゃwiki管理人のモチベーションが持たん」
龍亞くん「トの字くらい言ってるよね、『デュエリスト』とかで」
トロン「黙れ黙れ!だいたい三沢!キミの分析には大いに疑問がある!キミの分析に従えば、僕は今頃空気になってるはずないじゃないか!」
龍亞くん「へっへーんだ!どこの馬の骨とも知れない負け犬の凡骨デュエリストが遠吠えしてるよ三沢おにいさん」
三沢おにいさん「いや…彼の言うとおりだ。俺の計算式が正しければトロンは空気ではないことになる」
龍亞くん「ええっ、そんなバカな!」
トロンの空気度分析
※該当する項目が多いほど空気になる確率が高い。
- 戦闘要員ではない:No。
- ストーリーが完結している:ZEXAL1期の時点で空気扱いされていたのでNo。
Ⅱでも息子たちと同様にバリアンとの戦いに参戦することもできたはず。
- 他と違った能力がない:No。記憶強奪やハルトロンなどの様々な特殊能力を持つ。
- 能力が世界観に合っていない:No。バリアン世界由来の能力はバリアンとの戦いでも役だったはず。
- 路線変更の影響を受けた:良く分からない
- 無難な性格:どう考えてもNo。近くに居たら迷惑ってレベルじゃない。
トロン「どうだ!僕が空気になる要素はどこにもないじゃないか!」
三沢おにいさん「数値の上ではそうなるが…もう1つの分析もしてみるか」
トロンの存在感分析
※該当する項目が多いほど存在感のあるキャラになりやすい。
- 初登場時のインパクトが大きい:No。Ⅳの「悔しいでしょうねぇ」と同じ回に初登場してしまい、インパクトをすっかりそっちに持って行かれた。
ちなみにこの回でトロンはペガサスが見そうなカートゥーンを楽しそうに見ていたので【トゥーン】使いか!?と疑われ、一時期トゥーン強化の期待が高まったのも今は昔。
- わかりやすい口癖がある:No。
- デュエルが特徴的:Yes? メインデッキの紋章獣自体は平凡だが、ゲノム・ヘリターのカード名強奪能力は割りと独特だった。
- デュエルが強い:Yes。ZEXAL劇中でカイトに勝った唯一の人物。
- すごい顔芸:Yes。通常の顔芸(余談だが、顔芸が『通常』になっている辺りが遊戯王だと思う)に加え、ハルトロンという他に類を見ない芸当も
- ストーリーが面白い:No。評判の良くないデュエルコースターから参戦したのはマズかった。
- 壮絶な最期:No。WDCとバリアン世界の2度の退場を経験したが、どちらも他キャラの退場が頻発している時期に行われている。
こうした状況下では、ブラックホール・月面・白き盾・電撃SMプレイのやりすぎによる心臓病など、よほど派手な死に方をしないと目立てない。
- 中の人の熱演:Yes。國立幸さんの名演が光る。
- 格好良さとネタ性の両立:No。人間離れしすぎているし、汎用性のあるネタ台詞に恵まれなかった。
三沢おにいさん「主観的な部分はあるだろうが、概ねこんな感じだろう。実力自体は評価されておりZEXALの強さ議論などで上位に来ることは多いが、人気キャラとなるのは難しいといった所だ」
トロン「くっ…たしかに人気となる要素は決して多くはない…でも最後のには異論があるぞ。僕は顔以外普通の人間だ、バリアンとかユベルの方がよっぽど人間離れしているじゃないか。
三沢おにいさん「バリアンの連中は外見はアレだが人間臭いんだよ。
ユベルは外見は怪人で中身は狂人だが、何しろ行動目的が『愛』だ。ホモやらヤンデレやらで弄りようがあるし、ツボに入った人はとことんハマる。
君は言動が人間離れしすぎていて感情移入しづらい一方、行動目的が『復讐』と微妙に平凡だ。何よりネタ台詞がなかった。
『悔しいでしょうねぇ』みたいな使い途が多くて改変もしやすいセリフが1つでもあれば良かったんだが…流行り文句というのは狙って作れるものじゃないから、こればかりは仕方ない。」
トロン「だ…だが、たとえ人気キャラと呼ぶのは難しくとも、空気ということはないはずだ!」
三沢おにいさん「存在感というのは相対的なものさ。地元では『クラス1の美人』だった娘も、上京して芸能事務所に入り『1000人に1人の美人』たちに囲まれればたちまち目立たなくなる。君の周りに居たのは…」
トロン「Ⅲ…Ⅳ…Ⅴ…」「あと犬」
三沢おにいさん「Ⅳは当時一番人気のキャラ、Ⅴも通常なら空気化要素となる『デュエルしない』事がセリフと奇跡的に噛み合いニートネタでフィーバーした。Ⅲは遊戯王シリーズでも珍しい正統派な美少年で固定ファンが多かった。犬は知ら管」
トロン「それじゃあ家族の存在が…僕の存在感を薄くしたというのか…?」
三沢おにいさん「その通りだ」
Ⅲ「あっ、トロンこんな所に居たんですね!もう4月1日が終わりますから元のトロンスレに帰りますよ!ごめんなさいね、この子は僕の父…いや甥っ子なんだけど、いつも仮面をかぶってるちょっと変わった子なんだ。ほら暴れないで」
トロン「嫌だ!ここは僕のwikiだ!トロンスレは僕のスレなんだ!それが三沢なんかに!やめろ!やめろーッ!!」}
龍亞くん「行っちゃったね」
三沢おにいさん「可哀想だが、今後何があってもトロンスレがトロンのスレになることはない気がするなぁ。
時には空気化を受け入れ、それこそを自分の一番の強みにすることが必要なんだ。
俺は空気であることが散々ネタにされた結果、GXのキャラの中でも逆に高い知名度を得てしまった。そういう生き方もある」
龍亞くん「いや、オレは存在感のあるデュエリストの方がいいな…」
そういえばさっきのお姉さんみたいなお兄さん『4月1日が終わる』って言ってたけど、いつの間にか真夜中になってたんだ。文字だけだから全然気づかなかったよ」
三沢おにいさん「そうだ。エイプリルフールが終わる前に、俺もあるべき時間に帰らなくてはならない」
龍亞くん「行っちゃうの?」
三沢おにいさん「俺は本来ここにいてはいけない人間なんだ。
…そうだ、これだけは伝えておこう。
君にはもうすぐ大いなる試練と、新たな力と、大きな別れが訪れる。
それは君にここ1年の不遇を吹き飛ばすような活躍の機会を与えてくれるだろう」
龍亞くん「どういうこと?」
三沢おにいさん「伝えてしまえばタイム・パラドックスが起きる。これ以上は言えない」
龍亞くん「…そっか、オレ頑張るよ。
頑張って初登場時のインパクトが大きくてわかりやすい口癖があってデュエルが特徴的かつ強くてすごい顔芸をしてストーリーが面白くて壮絶な最期を迎えて中の人が熱演していて格好良さとネタ性を両立したデュエリストになる」
三沢おにいさん「それを聞いて安心した。来年のエイプリルフールに、また会おう」
龍亞くん「バイバイお兄さん!またね!」
⇒よいこのかがくブックスシリーズ 空気ってなあに? 完
- 読み応えあったよ乙 -- 名無しさん (2016-04-02 14:33:53)
- ガッチャ!いいSSだったぜ -- 名無しさん (2016-04-07 13:22:44)
- 面白かったがトロンがとてもかわいそうでした乙 -- 名無しさん (2016-05-12 08:17:50)
最終更新:2016年05月12日 08:17