シンダール "Quendi and Eldar"より -The War of the Jewels

シンダール(Sindar)

 より一般的ではない形のシンデル(Sindel)、複数形シンデルディ(Sindeldi)は追放されたクウェンヤと出会った。
この名前はアマンから追放されたノルドール(覚書11参照)によって、二番目に大きいエルダールの部門に与えられた。(覚書16、p.412)この名はノルドールがベレリアンドで見つけた、テレリ起源の全てのエルフに対して用いられたが、後にナンドールは除かれた(エルウェの直接の臣下や彼の民と合流した者は除く)。その名の意味するところは‘灰色’か‘灰色エルフ’であり、THINに由来するもので、PQでthindi ‘灰色、青白い、または銀灰色’Qではtinde、Nの方言でsindeである。

 この名の起源は覚書11を参照せよ。伝承の匠たちはシンダールの髪の色に言及したものであると推測している。エルウェその人は、とても長くて美しい、銀色の色調の髪を持っていた。しかし、このことはシンダールの共通の特徴であるとは思われず、この銀色の髪は特にエルウェの近縁・遠縁の間に時折見られるものである(キーアダンのケースのように)。(1)一般に、シンダールは追放された者達と非常によく似た外見をしており、暗い髪の色をしていて、強靭で背が高いが、しなやかであった。両種族を(外見上で)別々に語るのは実に難しい、ただし彼らの眼を除いては。アマンに住まったことのあるエルフは皆、その貫くように輝く眼で、中つ国に住むエルフに強い印象を与えた。このため、シンダールは彼らをLachend、複数形Lechind、‘焔の眼’と呼んだ。


(1)
  • 後に書かれたものでキーアダンがエルウェの血族としているものがあるが、どういった血縁関係にあるのかまではわからない。

覚書11
  • ミスリム湖(Lake Mithrim)の元々の意味は‘ミスリムの湖(Lake of the Mithrim)’。
  • ミスリムは南方に住む者たちが彼らに付けたもので、涼しい気候とより灰色な空、北方の霧から付けられた。
  • 北方の枝族に最初にコンタクトしたのがノルドールなのは明らかで、彼らが西域のシンダリンを喋る全テレリに、クウェンヤでシンダール(Sindar)またはシンデルディ(Sindeldi)‘灰色エルフ’と名付けた。
  • この名前は後にエルウェが名乗るシンゴル(Thingol (Sindikollo))‘灰色マント’の名に関連する。
  • 北方の民は灰色の服を着たとも言われている。特にメルコールの帰還の後、隠密性が必要になったため。
  • そのためミスリムは灰色の服を織る業を身につけ、それを着用することで影の多い地域や石の多い地域では、ほぼ不可視となることができた。
  • この技術は後に、戦の増えた危険な南方でも用いられた。

覚書16





  • Nはノルドリンです。覚書16,11はまたそのうちに。やりたい人には譲ります。 -- 名無しさん (2013-03-04 18:14:13)
  • Lachend、Lechindはどう発音するのかよう分からんのでそのまま書きました。 -- 名無しさん (2013-03-04 18:14:51)
なまえ:
コメント:
最終更新:2013年03月05日 15:41