ノルドール "Quendi and Eldar"より -The War of the Jewels

ノルドール(Ñoldor)

 おそらくこの名前はヴァンヤールよりも古く、(アマンへの)行進以前に作られたものだと思われる。この名は第二の氏族に対して他のものが与えたものである。この名は受け入れられ、彼らにふさわしいレギュラーの名前として、全エルダールに後代の歴史を通じて使用された。

 その名の意味するところは‘賢人’であり、彼らは優れた知識と知力を備えていた。全エルフの中でもノルドールは実に早くから、知性の追求と工芸の知識の両方に優れた能力を示していた。

 その名の様々な形、Q:Ñoldo、T:Goldo、S:Golodh(Ngolodh)は、元々はPQのñgolodōにあたる。これは語幹NGOLから派生したもので、‘知識(knowledge, wisdom, lore)’を表す。Qにおいてñóleは‘長期の研究(どんな主題でも)’、iñgoleは‘知識(lore)’、ingolmoは‘知識の匠(loremaster)’となる。Tにおいてgóle, engoleはQと同じ意味になるが、これはノルドールの持つ特別な知識に関してよく使われる語である。Sにおいてgûl(Qのñóleと同義)という単語は、共同性に対する少ない称賛であり、主に素晴らしい物を作り出す工芸者が持つ、秘密の知識に対して使われるものである。またこの語は、後に頻繁に複合語morgul‘黒の業(black arts)’として使われることで暗い意味を持つようになり、モルゴス由来の他者を惑わす危険な業や知識に対して用いられるようになった。これらは実にノルドールの業や知識の優越性が、彼らがメルコール―モルゴスから学んだことに帰するがゆえの、シンダール間の非友好的な姿勢であった。これは完全にモルゴスからくる虚偽であった。だが、いくらかの基盤はあったが(モルゴスの嘘があまりなかったので)。しかしノルドールの優れた才能は、メルコールに教えを受けたことから来るものではなかった。彼らの中で最も優れたものであったフェアノールはアマンにおいて、彼の最大の敵であるメルコールとは決して取引をしなかった。





  • Qはクウェンヤ、Tはテレリン(テレリ語)、Sはシンダリンです。 -- 名無しさん (2013-03-04 18:10:45)
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最終更新:2013年03月04日 18:10