五人の賢者たち "Last Writings"より -The Peoples of Middle-Earth

(グロールフィンデルの考察から派生して)

ふたりの賢者たちの名は記録に残されていない。モルドールより西の地では、彼らの姿が見られることも、存在を知られることもなかった。賢者たちは同時にやって来たのではない。サルマン、ガンダルフ、ラダガストはたぶん同じ時期にやって来たのであろう。そして長である(すでにそういう意識を持っていた)サルマンは最初にひとりでやって来た可能性も高い。何も語られてはいないが、ガンダルフとラダガストは一緒にやって来たのだろう・・・(そして最もありえそうなことに)・・・グロールフィンデルもガンダルフに港で出会っていた。他のふたりの賢者たちはサルマン、ガンダルフ、ラダガストのみに存在を知られていた。サルマンが怒りの中で五人の賢者についてふれたのは秘密の情報の一片を明かしていたのであった。

「他のふたり」は恐らくグロールフィンデルと同じ時期、事態が悪化の一途を辿りつつあった第二紀にやって来た。グロールフィンデルはエルロンドに助力するために送りこまれたのだろう。そして(語られてはいないが)エリアドールの戦いで素晴らしい功績をあげた。しかしふたりのイスタリは別の目的で送りこまれた。MorinehtarとRómestámo。闇を屠る者(Darkness-slayer)と東を助ける者(East-helper)。彼らの任務はサウロンを出し抜くことだった。メルコール信仰に叛旗をひるがえした数少ない人間の一族を助け、反乱を引き起こすこと・・・サウロンが最初に敗北した後の隠れ家を見つけ(これは不成功に終わった)、暗黒の東に[?紛争や混乱]を引き起こすことだった。彼らは第二紀および第三紀の歴史において東の勢力を弱体化させ混乱に陥れるのにたいそう重要な影響を及ぼしたに違いない・・・。

※Unfinished Talesでは他のふたり(青の賢者 Ithlyn Luin)の名はAlatarとPallandoとなっている。



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最終更新:2013年01月18日 00:37