概要
カード使用率のランキングにおいて、使用率の低い下位のカードに与えられるポイント、あるいはそのシステムのこと。
デッキオリジナリティボーナス(DOB)とも言う。
使用率が低いほどそのポイントは大きくなり、ポイントの大きなカードをデッキに組み込むことで、対戦終了時に特別なボーナスを得ることができる。
これにより「好きだけど弱い」と言われるデッキを使い続けるプレイヤーがフォローされるようになった。
アナログのTCGにはない、デジタルTCGならではの特徴的なシステムである。
- この制度はVer 1.2から追加された。
- ランキングの集計期間は約2週間である。この一区切りは俗に「シーズン」と言われている。
- AP増減のみにしか影響しないため、純粋に「勝利」のみを競う状況(大会や店内対戦)では一切の恩恵はないので注意。ただし、「Aランク以上限定大会」なども開かれているようだ。
カードのポイント制度
カードの使用順位に応じて一定の幅でポイントが付与される。
付与されるデッキオリジナリティポイントは低い順から0、2、4、8。
カードの順位とデッキオリジナリティポイントは公式サイトや
AgentLabo内で確認ができる。
- AgentLabo内のデッキ構築ページでは、カードタイプ順やレアリティ順などの他にポイント順にカードを並び替えることができる。
- Ver 1.3EX2まではランキングの集計が一度も行われていないカード(新規カード)は0ポイントであった。Ver 1.4からは1ポイントとなった。
- Ver2.0からは新規カードは2pt。ポイントのつけ方が変更された影響でもある。
- Ver2.0からはJOKERにもポイントが付与されるようになった。稼働当初は全て2ptで、しばらくしてから順位ごとに振り分けされた。
Ver2.0(2016/8/25以降)のカード順位とデッキオリジナリティポイントの関係
- 最高DOB(8pt枠)以外はバージョンが上がるときくらいにしか変更されない。
そのため、イベントや雑誌特典などで新規PRカードが増えると、基本的に最高DOB枠の枚数が増える。
2017/4/20以降の閾値
カード順位とデッキオリジナリティポイント
1-100位 |
0pt |
101-300位 |
2pt |
新規カード |
2pt |
301-700位 |
4pt |
701位- |
8pt |
JOKER順位とデッキオリジナリティポイント
1-7位 |
0pt |
8-15位 |
2pt |
16-23位 |
6pt |
24-31位 |
10pt |
デッキのポイント制度
デッキを構築する40枚の合計ポイントによって、D~Sのランク設定が施される。
ランクに応じて、勝利した場合に得られるAPにボーナスが付く。
- デッキオリジナリティボーナスは「エージェントのランク」がJACK10になった時から適用される。
- このためBEGGINER1下ではミッション等も条件を達成することができない。
- 「Dデッキ」と「Cデッキ」では強さがあまり変わらないが、勝利時に得られるAPは50%違う。
この差は非常に大きいので、デッキ構築では最低でも「C」を目指すのが基本とされている。- カードの増加によって「C」と「B」の強さの差が縮んだため、「B」を基本とするプレイヤーも増加している。
デッキオリジナリティポイントの合計値と追加されるAP
ランク |
必要ポイント |
追加されるAP |
S |
160以上 |
+200% |
A |
100~159 |
+80% |
B |
60~99 |
+50% |
C |
30~59 |
+30% |
D |
0~29 |
なし |
その他、豆知識
- カード追加やエラッタがない時期でも環境が画一化されにくいため、プレイヤーには概ね好評である。
「低使用率だったが実は強かった」、「今の環境に刺さっている」、「工夫すれば十分使える」、「下位互換気味だがポイントがオイシイ」など、埋もれていたカードの再評価もされやすい。- 「最も勝率の高いプレイヤーがランキング1位になるべき」と考えている人や、純粋に強いデッキでの対戦を求める層からは不要との意見もある。
- 初心者~中級者プレイヤーにはやや不親切なシステムとも言える。
無料で入手できるカードは初心者-中級者のほとんどが使うため、デッキオリジナリティポイントがカード性能と比べて低くなりがちである。
結果、「大して強いデッキではないのにCランク」「弱いデッキなのにBランク」となってしまうことがある。
- カードのボーナス変化が累積して「デッキのランク」自体にまで影響が及び、流行デッキが変化することがある。
上位層では、「Bランク」のボーナスを持つ流行デッキが「Cランク」でしかまともに組めなくなった瞬間、きれいに姿を消してしまうことは珍しくない。
- 新パックのカードは発売後の次のシーズンで高いボーナスを得る傾向があるため、それらを使った高ランクデッキが流行デッキとなることが多い。
- 一番顕著だったのが1.3EX2発売後、最初のシーズン更新である。
デッキオリジナリティポイントの設定が更新されなかった(=最高DOB枠が70枚増えた)ため「Sランクデッキ」フィーバーを起こした。
- 新パックのカード使用率が下がる主な要因を挙げる。
これらを改善するために「実装直後は2pt」、「使用制限なしイベントの開催」といった策が打たれるようになったと言えるだろう。
- 新パックの発売日とカード使用率集計期間は一致していないため、全体的に使用率が低く計算される。
- 誰の目にも明らかな強力カード以外は使用が控えられがち。「強そうだけど実は弱いカード」を使用すれば、負けを重ねてAPを失うためである。
- 誰もが新パックを早いうちに買い揃えるとは限らない。
- 低コストの8ptユニットカードは、デッキをあまり弱くせずにポイントが稼げる。
全てのユニット(進化)カードは軽減コストに使えるためである。
- スタン落ちしたカードは新規カードと同じ2ptである。全国対戦で使用不可なのであまり意味は無いが、DOBが関わるミッションのときに使えるくらいである。スタン落ちしたカードをミッション消化用デッキに1枚でも入れておけば間違って全国対戦を選択する心配がなくなるのでデッキのDOPに余裕があれば入れてみるのもいい。
旧設定
+
|
Ver2.0(2016/8/25-2017/4/19) |
Ver2.0(2016/8/25-2017/4/19)
1-100位 |
0pt |
101-200位 |
2pt |
新規カード |
2pt |
201-600位 |
4pt |
601位以下 |
8pt |
JOKER順位とデッキオリジナリティポイントの関係
1-6位 |
0pt |
7-13位 |
2pt |
14-20位 |
6pt |
21-27位 |
10pt |
|
+
|
Ver2.0(2016/6/1まで) |
Ver2.0(2016/6/1まで)
使用順位 |
デッキオリジナリティポイント |
1-30位 |
0pt |
31-150位 |
1pt |
新規カード |
2pt |
151-550位 |
4pt |
551位以下 |
6pt |
|
+
|
2016/3/17以前 |
2016/3/17以前
- デッキオリジナリティポイントが設定されてから、
新パックが出るたびに1ptと2ptの枠を拡張されていった。 そのため、最初期よりも「高いランクで強いデッキ」が作りやすくなっている。
使用順位 |
デッキオリジナリティポイント |
1-30位 |
0pt |
31-150位 |
1pt |
151-550位 |
2pt |
551位以下 |
4pt |
ランク |
必要ポイント |
APボーナス |
S |
80以上 |
+150% |
A |
40~79 |
+80% |
B |
20~39 |
+50% |
C |
5~19 |
+20% |
D |
4以下 |
なし |
また、SSランク以降の階級維持ラインは以下の通り。
括弧内は勝率。
勝率は「敗北P/(勝利P*DOP+敗北P)」で算出。少数点以下は6位以降を切り捨て。
勝敗は「勝利P*DOB:敗北P」。左が敗戦数、右が勝利数となる。
ランク |
SS |
J4 |
J3 |
J2 |
J1 |
Q4 |
S |
1勝3敗(25.0000%) |
11勝30敗(26.8292%) |
23勝60敗(27.7108%) |
4勝9敗(30.7692%) |
2勝3敗(40.0000%) |
13勝15敗(46.4285%) |
A |
5勝9敗(35.7142%) |
11勝17敗(39.2857%) |
23勝34敗(40.3508%) |
40勝51敗(43.9560%) |
20勝17敗(54.0540%) |
26勝17敗(60.4651%) |
B |
2勝3敗(40.0000%) |
22勝25敗(42.3076%) |
23勝30敗(43.3962%) |
8勝9敗(47.0588%) |
4勝3敗(57.1428%) |
26勝15敗(63.4146%) |
C |
5勝6敗(45.4545%) |
11勝12敗(47.8260%) |
23勝24敗(48.9361%) |
10勝9敗(52.6315%) |
5勝3敗(62.5000%) |
13勝6敗(68.4210%) |
D |
1勝1敗(50.0000%) |
11勝10敗(52.3809%) |
23勝20敗(53.4883%) |
4勝3敗(57.1428%) |
2勝1敗(66.6666%) |
13勝5敗(72.2222%) |
ランクがひとつ上がるごとに、維持勝率ラインが約5%下がる。
Sは一気に10%も下がるが、非常に偏ったデッキになってしまうため、常勝はおろか5割維持すら難しいだろう。
ただ、主流でないデッキが思わぬ好成績を残すこともあり、こういった制約の元でデッキを組むのもTCGの面白さの一つである。
S |
100以上 |
+200% |
A |
30~99 |
+80% |
B |
10~29 |
+50% |
C |
5~9 |
+20% |
D |
4以下 |
なし |
|
- Ver1.4EX1以前は「Sランク」のボーナスは+200%(「Dランク」の3倍)であった。1.4EX2からは+150%に修整された。
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最終更新:2018年06月23日 13:13