「白梅梅・白粉花」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

白梅梅・白粉花」(2013/03/07 (木) 05:18:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

  目が覚め体だけで起き 欠伸をひとつ 昨日は狩りなんてしてい無いのに 体が丁度いい位に疲れててぐっすり眠れたようだ 徐々に頭も覚めていく、そして昨夜の記憶が寝ぼけた頭に引っ付いてくる あれ?何しちゃってんの僕? 事の発端は昔のビデオ製作を思い出し バンジーを越えるインパクトのある動画を 撮ろうとして華を添える意味でヒロインとして 仲間の白粉を交えたハプニング映像を完成させるつもりだった そして出来上がったのは  僕の年齢ではプレイしてはいけない類のゲームに使われる 2文字を頭に冠する 陵辱ビデオだった 阿呆かあァァァァ!  かけがえのない仲間であり(たまに)可愛い妹分である そして何より大切な友人である白粉のバックファーストを奪い ビデオを回し定番の脅迫 はいスリーアウト てかワンアウトの時点で有罪です どうしようどうしよう 許してもらうとかいう次元を超えている どうかしてた 事が終わった時点で冷静になることもなく 放心状態の白粉に釘を刺してビデオを持ち帰り 安らかな眠りにつく 今まで僕が生きてきた人生の経過で どうすればこんな悪魔の所業が出来るのか 出来た どの時点で後ろにお縄がまわるのかなあ だけど今考慮すべき事はそれじゃ無くて 白粉に謝ること 許してもらう為とかそういう意味じゃなく ハラキリや紐無しバンジーはその後だ 今から白粉に会いに行こう 妙に落ち着いた気分で 顔を洗い服を着替え学生寮を出た所で 「佐藤さん」 昨日と変わらない白粉がそこに居た 「おはようございます」 「あ、ああおはよう」 笑顔でも怒っているでも無表情でも無く ただすまし顔の白粉に挨拶を返す 何故ここに?それは待ち伏せしてお前を涅槃に送るためだよ 何故そんな普通にしてられるんだ?気取られない為だよ 何故僕は何も言えない?言えないんじゃなくて言わないんだよ 「ささ、時間にまだ余裕はありますが。そろそろ行きましょう」 思考に囚われ言葉を失い固まる僕に登校を促す白粉 彼女の意図が判らないままとりあえず今はその言葉に従う事にした 白粉は60cmくらいの距離を保ちについてくる 「なあ、白粉。昨日の事なんだけど……」 怖くて表情が確認出来ず前を向いたまま後ろの気配に問いかける 「ごめん、酷い事をした。謝ってすむ話じゃないけどっ!?」 白粉に向き直り謝罪の言葉をかけた瞬間きょとんとした表情の彼女と目が合った 両耳にはイヤホン それを無言で抜き取り自分の耳にあてる そこで僕は彼女が先日部室で聞きながら悦に入っていた マッスル大行進のクライマックスパートを聞く羽目になった 僕は白粉の髪をいつものように引っ張るでもなくイヤホンを そっと持ち主のあった場所に戻した 手を離す時に少し耳に触れてしまいビクッと上下に揺れる白粉 「や、あのこれは違うんですごめんなさい」 何故謝る いたたまれなくなり再び学校に向かう  後ろからたたたっと白粉のものであろう足音が聞こえ 距離を置いて止まった 部室で起きた事は部室でケリをつけよう できたら 善処したい 遺憾に思う 今日も先輩は私用で席を空けている 部室にカタカタと不規則に響くキーボードの音 昨日と同じく僕と白粉しか居ない それにしてもこいつもうテキスト隠そうとしないのな そりゃあ負い目はありますけど 火が付いた原因でもあるんだぜ? それ いかん、悪い流れに 朝みたいにイヤホンをつけてないのを確認 「白粉、あのさ」 ビクッと動きの止まる白粉 「ごめん、何を言っても言い訳にしかならないから……」 白粉が顔を上げて視線を合わせて来た 「その言い訳聞きたいです」 愕然、今から陳述をしなければイケナイのか いいだろう 「正直に言うとドッキリムービーを撮るつもりがムラムラ来t」 「そんな理由で!もう少しで散らす所だったんですよ!?」 怒りに任せて被せてきた そりゃ怒るよね 後ろはアウトだけど 「嘘でも白粉が可愛いからいけないんだとか内山さんの代わりにとか言えないんですか!」 う、内山君とはそんなんじゃないやい てか可愛いかったら許すのか 「もしかしたらって思って無理矢理気持ちを落ち着けたのに」 ぼそぼそと何かを俯きどんよりとした空気を纏う白粉 「サトウ刑事は次巻で陽の光を浴びれなくなってもらいます」 と、決意表明を行い再びPCに向かう 「だからいい加減そういうのやめろよ!」 後ろに回りこみいつものように髪を引っ張、れない 「もう……」 構えたまま固まる僕の胸の中に椅子を後ろに傾けて白粉が身を預けてきた なんだこの状況 なんか言わなきゃ 喋って白粉さん 「お、おしり痛かったんですからね」 1分程度の沈黙を破り表情は見えないが多分むくれている白粉がぽつりと 「あと怖かったです……いつもと違ってなんか変態じゃなくて悪魔っていうか」 面目ねぇ本当に面目ねぇ 明日から二つ名悪魔でいいよ 「でもですね……でも無い奴にっていう訳でもないです」 え?よく聞き取れなかった パードン? 「著莪さんが居るから諦めてたのになぁ、酷いです佐藤さん」 言い終わると僕の両手を取り自分の体に巻きつかせる白粉 「そこで何で著莪の名前が出るんだよ、流れがわからないぞ」 覗き込む僕の顔が見えるように首を後ろに傾け悲しげに笑う白粉 「佐藤さん、これからも私書くの止めませんからその代わり」 いやいやいやいや僕の毒気にあてられておかしくなっちゃったのかい 「平常は今のままの関係で、心は諦めましたからせめて」 「お前が何を言っているのか咀嚼しちゃうと駄目な気がする」 なんか酷い事を言ってるのは自分でも判る 「普段から汚いって言ってるのに髪は引っ張ってくるし、もっと深い所まで 入り込んできちゃいましたから佐藤さんは」 ああ、僕は大事なものを壊しちゃったんだと痛感した 「壊れてなんかいませんよ?もう我慢するのを止める事にしただけです」 まるで読んでいるかのような返答 「それってどういう……」コンコン 質問を遮るように短いノックとドアが開く音ともうひとつ 「白粉さん居ますか?」 その訪問者は僕達をみて固まる ああ、僕はその(勝手につけた)あだ名通りこの世にバイバイしなくちゃいけない 状況がどうであろうとこの人は僕を絶対に八つ裂きにするから そうだよね 白梅さん わたしには大切な人達が居る 勿論家族であり そして小さな頃から一緒の  愛していると言っても過言ではない 白粉花さん 名を体言するかの様に可愛らしく可憐な花だ が 最近その芳しい香りに惹かれ悪い虫が寄ってきた 佐藤洋 小、中学校時代と彼女はわたしの見えない手の届かない所で 理不尽な仕打ちを校内で受けた 都度対処してきたけど 彼女はそれが原因か自分を卑下する事が多くなった これ以上状況を悪化させ無い為に以前と同じく合法的に 学校での権力を握り彼女が心安らかに過ごせる環境を作るのがわたしの使命 高校生にもなり美しく成長した彼女に違う方向のアプローチで 脅威が迫るのは必然 即座に虫  いや佐藤洋に彼女との関係性を問いただす 言質を取り杞憂に終わり安心したのもつかの間 彼女は佐藤洋と同じ弁当を奪い合う怪しい同好会に入部してしまった 彼女の自主性と創作活動に必要なのだという理由で渋々これを認めた 校外活動でも一緒という間違いが置きかねないファクターが ある事からわたしは二人の監視を継続する 白粉さん以外の人間 しかも男子を視界に入れるのは不快だが仕方が無い 丁度同じクラスという事もあり動向の監視は容易だ 最初の接触から日数も経たないうちから琴線に触れる失礼な ニックネームをくれたり彼の奇行には枚挙に暇がない 始めは彼に白粉さんが汚染されるのを恐れていたけど HP同好会入部後から自主性が回復してきた節もあり 何より白粉さんに友人として接する彼を信用しても良いかとすら 日が経つにつれ仲の良い兄妹の様にじゃれあう二人を見る機会が増え 心がざらつくようになってきた 彼のスタンスは変わらないけど白粉さんは徐々に変わっていった 決定的だったのは恒例の彼の怒りに触れた白粉さんが髪を引っ張られる場面 無言で彼を叩きに近づいたわたしが見たのは白粉さんの嬉しそうな顔 わたしでも見たことの無い笑顔 以前のわたしなら手段を選ばず言葉通りの死を彼に与える所 だけど振り上げた手はそのまま力なく垂れ言葉はかき消された これ以上は危険と判断したわたしは気持ちに蓋をしたまま日常に それから更に日を重ね新たなファクターが現れた 著莪あやめ 彼の従姉妹 白粉さんとは対極の美しさを持つ女の子 彼に似てやんちゃな所の有る著莪さんは白粉さんをターゲットにして いじくった それはわたしのです 領有権を明らかにする為に 著莪さんを招待して体に覚えこませる この前の鬱憤もあってか燃えた ついでに彼と著莪さんの関係も聞いておく 勿論白粉さんと引き離す材料に使う為 従姉妹であり只の腐れ縁という割に満更でも無い様子 あなたもですか 彼が事実上のフリーと知ってもがっかりしなかった 安心もできなかった わたしの中の人物相関図が少しづつ更新されていく中 諸悪の根源である所の佐藤さんは立ち位置を変えずに奇行が平常運転 ある日資料の編纂を手伝って貰っていた時に二人きりという シチュエーションに脳が誤作動でもしたのか粉をかけてきた 何回殴られたのかカウントできないほど痛めつけてきたのに 何を口走るのか わたしの担当じゃない 白粉さんや著莪さん 駄目だ おかしくなる とりあえず殴っておいた 物理的にも精神的にも遠ざけたい ここで同じクラスという利点が反転する 本当に? 小刻みに事態は動く  わたしの家にあろうことか佐藤さんを招待するはめに 異様に反応する父 はずかしい とてもはずかしい 鍋という調理の特性上個別に手を抜いたり毒を盛るわけにもいかず 何より客人 たとえそれが…… このひとは一体何なんだろう 理由はどうあれ腕によりをかけた海鮮チゲ鍋がお気にめした様子の佐藤さん  さあ早くゴーホームしなさい ハリー!ハリー! 何かがわたしに取り憑いた これから安寧の時間が待っているはずだったのに 佐藤さんと帰り道を同行しているわたし もう嫌だ 後方 離れた電柱の影から父の気配がする というか見えた 普段はそれなりに尊敬出来る父だが 時折見せるこういった はしゃぐ所や無邪気な所はどうにもくすぐったい  似てるのだろうか そんなことはない せめて佐藤さんもこの位のバランスを保って居れば 拳や平手といった暴力的な接触ではなく  もっと別の  そんなものはいらない どうして彼中心に問題がすり替わるのだろうか 楽になってしまえばいい 認めてしまえばいい その後にまた別の問題が出てくることは明確だが 今はすがりたい 頭を振る 熱でもあるのかわたし こんな時は白粉成分を補給しよう それがいい  今の私にとって何よりの特効薬 いつもは重い足取りも軽く部室棟の5階へ 形式上のノックを行い ドアノブを回す そこには 椅子に座ったままの白粉さん その彼女を後ろから抱く佐藤さん どちらも顔だけこちらに向け固まっている わたしが入って来たことで温度は失われたが 確かにそこに 熱はあった 「う、梅ちゃん」 「白梅……さん?」 何かが露見したような二人の表情 昨日までとは違う二人の距離感 わたしの温度も失われていく さっきまであんなに熱っぽかったのに 「はぁ」返事の代わりに目を伏せ息を吐く わたしもでした  どうやら知らずの内に二兎を追った罰が今 踵を返し部室を後にする 何も聞こえないし聞きたくも無い 同時に失ってしまった  可笑しくもないのに笑ってしまう  傍から見ると今わたしはすごい顔になっているんでしょうね 今日も命を繋げられている事に安堵感と焦燥感を覚える朝 白梅さんが学校を休んで2日になる これはもうアレが原因だよね  僕を仕留めず去るなんて よっぽどショックだったに違いない 白粉の件もあるというのに ていうか白粉に手を出した時点で どう転んでもモーコンでフェイタリティなんだよね ふぅ 出会い頭に惨いフィニッシュを迎えるのは辛いから せめて自分で最期の場所は選ばせてもらおう 「そんなわけで白梅さんのお見舞い行って来る、僕一人で」 帰ってこれないかもしれないけどなという言葉は飲み込んで 白粉に僕の決意を伝える 「そ、それは……いや、お見舞いがいけないとかそういうんじゃないですけど……」 戸惑いながら白粉が答える 「流石に二人で行ったら白梅さん刺激しちゃうだろ?」 「……(コクリ)」 頷く白粉 ごめんな お前も心配だろうにさ 眼下の頭に手を乗せ撫でる 「梅ちゃんにひどいことしないでくださいよ?」 おいおいなんだよ僕の方が今から酷い事されに行くんだぜ? 「判ってないですよ、佐藤さんは」 頬を膨らませながら僕の尻をつねってくる 珍しくニチャって無いな 「いてて、何をするか、まあ帰ってきたらお前に言わなきゃいけない事もあるしな」 この前からどうにも僕達はすれちがってる  原因が僕にあるのは重々承知してるから どうにかしなくちゃいけない 前と同じ関係に戻るのは無理だとしても 少しの間逡巡し白粉に視線を戻すと喋りかけの状態で口を開け 目をとろんとさせながら僕を見上げている 顔も赤い 今なにかマズイ事言ったかな まあ熱だろう うん 白粉の額に手をやり微熱を確認し 今日は早く休むように含める 頷いたあと両の拳をぎゅっと握った白粉が 「梅ちゃんをよろしくおねがいします」と 判ってるさ……いいや、判ってないんだろうね お見舞い用の定番フルーツ籠を手に白梅さんの部屋に向かいながら色々考える こんな形でまた此処に来る事になるとはつい数日前まで思ってもいなかった ああ、もうあんな楽しい夕餉にはありつけないんだろうなあ 「あの子体調も回復してるし そろそろ学校にも行かせないといけないから 佐藤さんその辺お願いしますね あとご飯もみんなで一緒に食べましょう」  と、全く深刻でない風の笑顔でのたまっていた白梅ママ 信頼してくれてる所すいません、それ原因僕なんですよ はあ お父さん居なくて良かったあ 悪い人じゃないんだろうけどどうも僕と白梅の仲を 怪しんでるみたいだし こんな状況を見られたら超光戦士に燦然しかねない 勇気をチャージングして白梅部屋のドアをノックする 「僕です、佐藤です お見舞いとその お話を」  ネタを仕込んで入った瞬間眉間にナイフというのもありえない話ではないのでここは普通に 「返事が無い、肯定とうけとりつつおじゃましまーす」 お姫様が住んでる様な部屋を想像していたが 調度品もさほど多くなく 機能的な構成になっている なるほどこれも白梅さんらしいかな 「が、やっぱり広いね……教室くらいかっていけないいけない 白梅さーん」 部屋の窓下あたりに配置されたベッドに寝転ぶ白梅さんらしき人物に声をかける やっぱり返事が無い ①近づいた瞬間スプラッターハウスのヒロインばりにギャー ②ここ実は白梅ママの部屋で空間連結先回りで僕をウエイト ③深度はともかく寝てる まあ③だよねー 話が進まないけど心の準備が出来た事は幸いか 戦いを制すには情報が必要なんだよと自分に言い聞かせて 目の前のお姫様を上から下まで観察 ヘンナイミジャナイヨ チガウヨ まるで違和感の無いバスローブを身につけてるということはお風呂あがりか  御自慢の麗しい黒髪はナイトキャップに包まれている ここだけ見るとお人形さんみたいだ  導かれる結論は お風呂上りにご飯を食べずそのまま寝るつもりで ベッドに横になってたらつい眠り姫 そのままじゃん 空調はしっかりしてるけどこのままじゃ風邪ひくぞと傍らのパジャマを見て思う 疲れてるんだよな やっぱり 今日は話を諦めるにしてもせめて 「おーい白梅さんやーい 起きてはもらえませんかね」 「さ・とうさん……けほっ」 ぼんやりと目を開けくぐもった声のあと軽く咳き込む白梅さん 少し喉をやられてるか 部屋の中心に配置された小さなテーブル上のミネラルウォーターのボトルを取り ベッドに腰掛ける 彼女を上半身だけ抱き起して首を支え口元に持っていき 少しづつ注いでいく こくんこくんと彼女の小さな喉が鳴ったのを見届けて 安堵しふと我に返る いつも思うけど大胆すぎやしませんか僕  固まりつつ視線を落とすと 彼女の口元から溢れた水が数滴滑り落ちていく そのいくつかはバスローブのタオル地に吸い込まれ  残りは彼女の胸部をなぞるように そのラインをしめすように その光景に釘付けになった僕はせめて抵抗する為に目を閉じる するとどうだろう シャンプーの香りとまじった彼女のいい匂いで 思考が埋め尽くされる ならば口で息をすればいいんだよ!ビクトリー! 今度は触覚だ バスローブの上からでも判る彼女の柔らかさ  それに彼女の心地よい重さがプラスされ まるで触れている部分が一体化していくような気分に (ヨンダ?) 呼んでないよ僕の獣王!これ以上はホントに洒落にならないから! ブレイク 距離を取ってクールダウンだ 「さとう、さん……」 ベッドに下ろそうとした所うわ言のように僕の名を呼び白梅さんが抱きついてきた 「ほうっ!」あまりな事に間抜けな声を発してしまう 全身を通じて広がる彼女の温もり、優しい香り、そして安らぎをくれる感触 自然と彼女を抱く手に力がこもりそのままの姿勢でベッドに着地した 頭の中が白梅さんで満たされていき 隅々まで彼女で更新されていく もう少しこのままで居たくなってしまっている自分がそこに 「くっ くふっ」 数刻そうしていると 思ったより僕の体重がかかっていたのか苦しげに白梅さんが 息を小刻みに吐き出し、目をしっかり開けゆっくり僕に向き直った  これは……えらいタイミングでお目覚めですか? 覚悟をキメて  「お、おはよう白梅さん。お見舞いに来たんだけど、林檎でも剥こうか?」 精一杯爽やかな笑顔を作り差しさわりの無い言葉をかけてみたが 「なんでさとうさんっ、や嫌だぁっ」  瞬時に起き上がって取り乱し僕の腕を振り解き白梅さんが暴れ始めた!コマンド 「落ち着いて白梅さん!」無茶な話だけどな 今度はあうあう言いながらぐるぐるぱんちを繰り出す 体にダメージは無いが心が痛い 事態を打開するためにまずは動きを 両手でそれぞれの手首を掴み動きを止めて よしもう一回!「僕の話を聞いてよ白梅さん!」ここで動きが止まったけど 「えっく、えっくふうううううぅわああああああぁぁぁぁん」 やっべぇ梅ちゃん泣き出したよ そんな彼女は普段のギャップと相まって超絶にいとおしい  もう何度目かという位 重大な場面で色香に惑う僕 我に返り内省している間にも泣き声がどんどん大きくなってきた いかん、このままでは信頼してくれたママさんに申し訳が立たない ええいっ!僕は彼女の唇を自身のそれで塞いだ 「んむうっ!?」これで良し 最悪の選択をした気がするけど良しなんだ  そうだと言ってくれる人はこの空間に居ない 僕を含めて あまりのショックに体が硬直したあと力が抜けていく彼女 ごめんよ…… それにしても今僕は(著莪以外の)女の子と初めてキスをしてしまってる しかも普段の関係からすると一番ありえない対象の高値の花 僕に攻撃という形で接触してくる白梅さん 唇からダイレクトに伝わる柔らかい熱とこれ以上ないくらい近い距離からの香りで 僕の力も抜けてゆきそれは自然に再びベッドに倒れ込んだ 体が離れない 離れてくれない 離さない 逃がすもんか あれ?いつ呼んだ? 鼻孔から脳に伝わった白梅さんの匂いを引き金にして体に信号が走る 身をよじる彼女の唇は捕らえたまま体を斜めにずらし腿の内側に滑らせる形で体を押さえつける 準備完了 一瞬の隙をつき舌を彼女の口内に潜り込ませる  いつもの彼女なら眉一つ動かさず噛み千切られていただろうが  無事を確信していた僕は臆せず舌を暴れさせる 確信した通り歯に力がかかる様子は無い せめてもの抵抗か僕のそれから逃れようとしていた彼女の舌を捕らえ絡みつかせる 先程までの彼女を思いやる気持ちはがらりと一方的な情欲に変わっていた 一連の動作で落ちたナイトキャップからこぼれた長い髪がベッドの上で波打つように広がり その光景を見ながら 反省してないとかいう物では無くこれが自分の本質なのだろう そう思う事にした 唇の味に飽きることは無いけど とりあえず順番に頂こうとおもいます まる 「念には念をいれとかないと」 バスローブの紐を使いベッドに結び両手の自由を奪っておく ロングの黒髪に反比例した白い肢体は全身ほんのりと赤みがかって熱を帯び色気を増して目を引く 彼女の表情をは当然僕を非難するものではあるがいつもの冷徹な視線は悔しそうなそれに変換されたものに まあその中身がどうであれ僕を燃えさせる燃料である事には変わりないんだけど さて作業再開 こういうときって便利だよねとバスローブの胸元をはだけさせてみた 脱がす楽しみもあるのだろうが初めての経験なんだしスムーズな方が有難い 豊かなボリュームで構成された乳房の頂点にツンと立ち上がる突起が小刻みに震えている たまらず片方を口に含みもう片方を手で包み揉みしだく 「やめ、やめてくださいっほんきでおこりうぅふっ!」 抗議の声をより強い胸への刺激で打ち消しながら没頭していく 普段著莪や茶髪といったすごいボリュームの膨らみを横目で見つつ手を出せないジレンマから 男子としての欲求が高まっていたこともあってか延々と二つの胸を責めた  舌で突起を転がし次第に中心から隆起していく変化を楽しんむ  口全体で乳房に吸い付き上に持ち上げ離しわざと音を立たせ 彼女の羞恥をあおったりと悪乗りしていく そういった余裕がある自分がいた  勿論刺激に都度震える表情も楽しんでおく事も忘れない 名残惜しいが時間は有限だ 徐々に下腹部へ手を動かす すべすべのお腹やわらかー  危険を察知したのか抵抗する力を強める白梅さん  だが身をよじる姿がえろいだけで脅威にはならない ありがとう すぐに目的の場所にたどり着いた 内腿の付け根 手を添えた瞬間挟み込まれた しかしそんなに力は込められない事もあり僕の手を使って自らの秘所を捏ねる事になる 暫くそのままにしておこう 内股に力を込める度それが刺激となって返っていき 波が引くとまた繰り返す パニック状態なのかループから抜け出せないようだ 何往復かしたあと手の先がじわりと滲んできた るすばんのひと また一人少なくなった部室にかたかたといつもよりローペースな打ち込み音が響く (今頃、梅ちゃんと佐藤さんは……) 出掛けの彼の言葉を全く信じていない 信じられるわけもなく (避けては通れない問題だけど、あたしは) 都合の良い未来など訪れはしないと判っているけども 可能性も だけど 佐藤さんが帰ってきて梅ちゃんと何も無く あたしとの関係も否定すると言うならばそれを受け入れるし 梅ちゃんを交えて3人で新しい関係を構築しようとハーレムめいた夢想を口にしても受け入れる でも一番は あたしだけを 人を夢想家に仕立てておいて自分が一番夢を見ている (高校に入って最初に親しくなった女の子 そんなアドバンテージはもうない) それさえも自分の思い込みだったかもしれない 最初はすがって 依存していただけかもしれないけど 一緒に過ごした時間で自分なりに佐藤さんを好きになっていた それは事実だ だからこそあの夜ここでおそわれた時 そうさせたのかな  怖かったけど我慢した 夢に見たような甘い交わりでは無かったけど これで新たなアドバンテージを (ライバルが多い 多すぎるよね) 著莪さんに 茉莉花ちゃん 梗さん そして気付いてたよ 梅ちゃん (それにしても戦力の隔たりは深刻だよ)  自分の胸に手を当てる (あんまり触ってこなかったのはやっぱりおっきくないから楽しくなかったのかなあ) そのまま手のひらで包み離し繰り返す (待つだけっていうのは せつないよ……) 片方の手をスカートの中に入れ 今だ彼の感触が残っている奥の方へ 「困るなあ白梅さん 人の手で勝手に気持ちいい事しちゃって」 体を責めながら言葉でも しかしなんと身勝手な言葉だろう 「くっ そんなことっあるわけないでしむぐうっ」 途中までしか言わせない 否定の言葉を奪う  再び唇を楽しみながら今度は自分で白梅さんの大事な場所をなぞる 手から伝わる感触からすると下の方はあまり生えてないようだ 白梅さん自身から溢れるそれを潤滑油にしてなぞっていく すると最初は閉じられていた中心部が じわりと開いていき指が沈むように変化する そうこうしている内に指先に僅かな起伏を感じ その部分に触れた瞬間に白梅さんの体が跳ねるように反応したことから ここが所謂弱点なのだと理解した 白粉の時はお尻に固執していたため色々と為になる事が多い 今度は……いや、今は白梅さんの事だけを どうしたいんだろうか? いきつくところまで めちゃくちゃに 起伏部を刺激する間隔を徐々にせばめていくと 足が痺れた時のように全身が敏感になったように白梅さんは悶えはじめた そろそろかなと感じた僕は隣室の仲間が貸してくれたえっちな漫画の行動をトレースして つねってみた 跳ねる 何かが取り付いたんじゃないかという位に 「くうううううぅっ!?……うん……ふぅぅ」 唇を解放し 気をやる瞬間の表情を観察してみる こんなに追い詰められた顔するんだ 律動が終わり全身から力が抜けぐったりとする白梅さん 好機  「そろそろいいよね」 先ずシャツとインナーを脱ぎ それから自分のベルトに手をかける 「なにしようとしてるんですかぁ……やぁ……」 カチャカチャと音をたてた瞬間 これからの展開に気付いたのか力無く嫌がる 気にせずズボンとトランクスをベットの外に落とす 「やあぁっ……」せめてもの抵抗として目を閉じる白梅さん  見せるのが目的じゃないからいいんだけど 再び覆いかぶさり今度は手じゃなく 僕の欲望を白粉の時とは違い前にあてがう 「お互い準備出来た事だし……行くよ」 「じゅんびなんか……やだぁ……やだよぉ」 逃げられない様に彼女の脇腹を両手で固定しそのまま腰を沈めていく 同時刻 ファミ部 「ん……ごめん、あせび。用事を思い出したんで今日は帰る」 「あやめちゃん、いきなりどうしたの?」 丸富高生徒会室 「こ、これは?そんなはずが……」 「姉さん、どうしました?」 槍水邸 「何か嫌な予感がするよ、お兄ちゃん……」 とあるスーパー (今日でツードッグスは解散だな……変態め) HP同好会部室 「佐藤さんっ!さとうさんっ!んっ……」  「つっ いうぅ……もうやめ……」 痛がる白梅を余所に僕は下半身から伝わる気持ちよさに囚われていた 内側から絡みつく壁が彼女の意思と繋がっているのが押し戻そうとしてくる それが逆に刺激を与えてくる 少しづつ沈めて行くと抵抗を感じる場所に着いた これが そうか 謝罪の言葉を述べてから、とも思ったが まるで意味の無い行為だと気付き 彼女の操を 奪った 「ふぅっ……いたぃ……いたいよぉ」  瞼を潤ませ涙声で痛みを訴えかけてくる 一つに繋がった部分から滲む赤い筋を見ながら もう完全に後戻りは出来ないと確信し 同時に生まれた僅かな迷いを振り切る 「白梅、動かすから」 心持ち冷たく言い放つ 「えっ!?だめです!ぬ、ぬいて」 動かさないと抜けないのだが勿論そんなつもりはない  押し崩すように抽送する 変わらずきつい 入り口の突起をなぞりながら少しでも痛みを誤魔化せるように そうして繰り返すうち 次第に出し入れが若干スムーズになりはじめた 伴って白梅の苦痛を訴える息遣いに変化が 「うっ ふぅやっやあっ」 お互い気持ち良くなった方が後々良い気がする 寝込みを襲っておいて後も先も無いが 「うっ ふぅやっやあっ」 お互い気持ち良くなった方が後々良い気がする 寝起きを襲っておいて後も先も無いが 「やなのにぃっ、こんなのうんっ」 黙々と白梅の下腹部に腰をうちつける作業に没頭していると 泣きはらした顔で白梅が問いかける 「なんで わたしなんですかっ」成り行き 「なんで だまったままなんですか」答えない 「おしろいさんの ことはどうするんですか」今は白粉の事は考えたくない まぁ楽しもうよ 栓の役割でしかないキスでむりやり沈黙させる 体を鎖として縛りつけひたすら刺激を交換し合う やがて来るピークを悟り顔をずらし耳元で囁く 「どういをもとめてもだめです!なかはっあうっ」 同時に跳ねる身体 調整した訳では無いが丁度言い終わるタイミングで白梅の中に注ぎ込んだ 「だめっなかにはいってきて……あぁ」 勿論がっちりくわえ込んで離さず余韻も含めて搾りきる 出し切ったのを所で白梅の拘束を解く やはり我に返る事も無く ニュートラルな感情でクラスメイトを観察 くの字に曲がった身体をぐったりとベッドに横たわりはぁはぁと呼吸音を漏らし そしてこれまで男性相手には掻いたことの無いと思われる 汗で覆われた胸部や下腹部も隠さず投げ出している そんな彼女の姿を見ると まだいけると臍の下に大きな力を感じた 添い寝をする様に白梅の身体に身を寄せる 「さ、とうさん?」 胸と下腹部に両腕を滑りこませた 愛撫では無く再び捕らえる為 「いやあ、次は後ろからね?」 「ね?じゃないです!けだものっ!けだものっ!」 抵抗虚しく白梅の中にシャフトが差し込まれる 先程よりもスムーズに更に奥に侵入を許してしまった 佐藤と同時に達していた為敏感になっている身体は抗えない 「ふうぅっひゃめれっやっ」 押し出される感覚から声にならない抗議の声 「大丈夫、すぐ終わらせるから」 「しょういうころをぉいってるんりゃ……」 聞き流しつつ深く繋がれるのはいいけどキス出来ないのは難点だなあと 身勝手な想いにふけりつつ2度目の放出を予告無しに行った。 正座とは正しく座すると書いたりなんかする そんな正しき僕の目の前には白梅先生が  ガウンで全身を庇うように包み込み此方をを睨みつけている 段差もあいまってこのアングルは中々セクシー と思った瞬間首筋にチョップが一発 「何かいやらしい事を考えていませんでしたか?」 滅相も無い  ただ美しいはいやらしいに容易な変換が可能なんです 信じて下さい 「では、わたしの事は後に司法の手に委ねるとして最近の事を説明して下さい」 司法という事は生きては出られるのか、嬉しいなぁ…最近の事って? 「白粉さんと淫じゅ…佐藤さんの関係の変化、それに付随する出来事を」 ですよねー でもそれ一番言いたくない 戸惑う僕を見て子機に手をかける白梅 「あれは何日か前の夕方の部室で…」 観念した僕はおしりがどうとかいうディティール部分は飛ばして 白粉と勢いでそういう接触を持つ事になりそれから関係がギクシャクしている旨を話した ていうかこんな時でも白粉の事を優先する彼女に胸が痛みながら 先程の行為による余韻がかま首をもたげはじめたので必死に抵抗する そんな僕の表に出してない筈の同様を見抜いたように冷たい視線を固定しながら 「これから、どうするんですか?白粉さんの事」 先程自分が襲われながらも投げかけた質問を繰り返す どうしよっか? 二発目のチョップがヒット 「ううっ、どうしたらいいのか判んないけど 今までの様にも 男女交際の形を取る事も出来ないと思うからそれを伝えようと思う」 「勝手です」判ってる「判ってません」 出口の無いような問題に苛立ちを覚え始めた僕は逆に白梅に問いかける 「じゃあ白梅さんはどうしたいのさ?」 「私の事は今関係無いと言いました」 「関係あるよ!仮に僕と白粉が付き合うとか言ったら許せるの? 白粉が幸せそうにしてたらそれでいいの?てかなんでさっきの本気で抵抗しなかったんだよ!」 しまった 勢いに任せて逆ギレだよ 最低だよ 下を向きしばらく後悔したあと 何も言ってこない白梅に視線を戻した 目尻に涙をいっぱい溜めたままぽつりと喋りだした 「私だって、どうすればいいのか判らないですよ。白粉さんも佐藤さんの事も」 あれ?それ駄目だ、それ以上言っちゃ駄目だ 「好きだから」 なんで僕はいつもいつも思慮が足りないかな  勢いまかせといいながらこの答えが出てくる事に薄々気付いていながら 白粉の気持ちに気付いてなお向き合わずにいたから ともあれ目の前で感情が決壊しわんわんと泣き始めた僕のクラスメイトを 「ぐすっ、だれがせいざをくずしていいといいましたか」 や、僕の所為でも放っておけないよ 「きやすくあたまをなでないでください」 しがみ付いたまま言われてもね 「こんなこくはくなんて、したくなかった」 違う形ならどうなっていたのだろうか 今はなにもかもごめn 「ごめんはなしです」 また迂闊な事を口走りそうになったよ 「佐藤さんはとりあえず早いうちに白粉さんと話を」 判ったと頷き 僕達の事は?と視線を送る 「とりあえず生徒会の業務の手伝いを今まで通り」 勿論学業や部活に支障が出ない限りと付け加える 監視の意味合いもあるのだろうけど、それだけでいいのか? 「今は、それだけで」 ところで とミーティング?を終えた所で もじもじし始める白梅 貴重な生態だ 「母さんのことだから食事に誘われてるんだと思いますが、このままだと 色々勘ぐられてしまいそうなのでお風呂に…」 それもそうだね んじゃ入ってきなよと促したが動かない 「あの、腰が抜けてしまったので佐藤さん…連れてってください」 イエス!即座にベッド上の白梅を両腕で掬い取り引き寄せる お姫さま抱っこだね 「ななな、何をしてるんですかっ」 「何ってこうするしかないんだよ!不可抗力なんだよ!」 まったくもうと案外押しに弱い白梅が僕の首に両手を回してきた 「それでは、お願いします。佐藤さん」 とりあえず顔が近かったのでキスをしておいた

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: