スーツ周辺の個人的備忘録・・・のようなもの
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スーツ周辺の個人的備忘録・・・のようなもの
ja
2013-03-16T20:12:50+09:00
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海外留学した職人たちのその後
https://w.atwiki.jp/bellko2009/pages/16.html
*海外留学した職人たちのその後
[[【10万以上】高級オーダースーツ20着目【FOPO】>http://www.logsoku.com/r/fashion/1247746537/]]に、70年代頃、日本から海外へ修業に出た職人の一覧が載っている。
この項目では、その後の職人たちの足跡について記す。といっても、あくまでネット上の情報からの当て推量なので間違ってる可能性も大。
第1期
青木 精一 【東京都】 Huntsman たぶんここ。ご本人は引退あるいは他界されたか?→ [[青木屋>http://aokiya.co.jp/top.html]]
田所 雍祥 【高知県】 同上 不明
根岸 忠雄 【千葉県】 Curtis 不明
福留 国絋 【愛知県】 Stanbury 英国に残った模様→[[FUKUDOME TAILOR>http://www.tailorreviews.com/tailors-near-me?pid=7973&sid=10116:Fukutome-Tailors]]
朝日新聞の記事を見る限り、2000年に閉店しているようだ。
第2期
大川 歳雄 【千葉県】 Sebisch 市川市でメルシィというお店を開業されていたが、2009年に他界されたようです。
熊田 智光 【福島県】 同上 郡山市で開業中。震災で苦労された事と思います。 [[テーラークマダ>http://www.chuokai-fukushima.or.jp/ohmachi/taolorkumada/INDEX.HTM]]
小暮 雅己 【東京都】 Rossberger たぶんここ。ここも代替わりしてるようです。→[[小暮洋品店>http://homepage2.nifty.com/tailor-kk/]]
竹原 明徳 【北海道】 同上 不明
第3期
川村 泰樹 【東京都】 Schmid 不明
斉藤 和夫 【東京都】 同上 不明
鈴木 勝寿 【千葉県】 同上 不明
山崎 徹 【福岡県】 同上 不明
第4期
天野 義樹 【東京都】 Stanbury 不明
遠藤 純次 【東京都】 同上 不明
香川 不二夫【広島県】 Huntsman 不明
古賀 祐三 【福岡県】 同上 不明
横山 真行 【千葉県】 Curtis 日立市と茂原市に横山洋服店というのが2つあるので、それのどっちかか。
依田 博幸 【東京都】 Huntsman たぶんここ・・と思われるが自信無し→[[依田洋服店>https://plus.google.com/113053462813457228291/about?gl=jp&hl=en]]
第5期
金田 昌史 【東京都】 Huntsman 不明
竹下 英雄 【千葉県】 Stanbury 他界されました。→[[~ 聖地の達人 ~元キルガー,フレンチ&スタンバレー礼服部門長>http://dyshoes.fc2web.com/takeshitahideo.htm]]
中島 秀明 【東京都】 Curtis 上記の文中にも出てこられますが、現在はどうされているのかは不明。
第6期
岩井 実 【長野県】 Stanbury たぶんここ→[[岩井洋服店>http://loco.yahoo.co.jp/place/5dbd382dea600836d232a9f6a7fd64a02a2503de/]]
中井 博重 【大阪府】 Curtis Facebookにご本人らしき人が。[[服飾倶楽部>http://www.youfuku.or.jp/contents.php?id=47]]
吉川 弘一 【東京都】 Huntsman 今でも営業している模様。→[[吉川テーラー>http://www.jimbocho.com/S29750.html]]
第7期
川井 雅樹 【茨城県】 Stanbury 不明
村井 隆直 【北海道】 同上 不明
どうも第8期もあったようで、そちらは船橋幸彦、本間義朗氏あたりがいったらしい。本間氏は秋葉原の[[本間屋>http://www.sss.co.jp/~hommaya/]]を経営していたようだが、ホームページが消えかけているので、今も営業してるかは不明。
そして、海外留学組でもっとも商業的に成功したのが船橋氏ではないかと思われる。 [[サルトリアイプシロン>http://www.sartoriaypsilon.com/]]
以下、感想等。Schmidはスイスのお店だが、関係者の消息がネット上では解らなかった。ドイツや中欧、北欧の仕立て文化は殆ど知られていないだけに、留学された方の消息がつかめないのは残念。
不明とした方の中には、あるいは福留氏や船橋氏のように海外に留まった方もおられるのかもしれない。
この一覧に出てくる方々の多くは、大体60代から70代近くになっていると思われる。よって廃業していても全然おかしくはないが、後継者に恵まれなかったと思しき人が多いのは残念。
70年代以降、紳士服に限らず、衣料品は大抵が大量生産の工場製品となっていったことで、流通形態そのものが変っていった。結果、地域のテーラーは激減したわけだが、当時海外にまで留学した方々でさえ、多くは大変苦労されたのだろうと思う。
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2013-03-16T20:12:50+09:00
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スーツの歴史
https://w.atwiki.jp/bellko2009/pages/17.html
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*目次
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**スーツの歴史
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19世紀頃のイギリスで正装として着られていたモーニングコートの裾を除いたものが起源。というのは本家wikiwikipedia[[背広>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E5%BA%83]]にも書かれている事。スーツはイギリス発祥だが、フォーマルなスタイルとして世界的に広まった。その過程で、各地域の気候や民族性に合わせて独自の進化を見せている。
ここ日本では、戦後になって「社会人の制服」としてスーツが劇的に広まった。ただし、これは日本だけの現象であり、他国ではある程度の地位にあるホワイトカラー層以外は常時着用している訳ではない。一般庶民は結婚式等のフォーマルな行事以外で着る事は少ない。他国では今でも、スーツを着るという事はそれだけで結構クラス感が漂っている訳である。
**各地のスーツの特徴
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***イギリス
スーツ発祥の地イギリスは、現在でもサヴィルロウを筆頭とした仕立て服が有名。しっかりと芯地を入れ、堂々としたシルエットが特徴。特に肩に厚めの芯地を入れてウェストを絞ることで、胸にボリューム感を出すところはイギリスのスーツ全体に当てはまる。100年以上にわたる老舗とともに、最近は新興のブランドも生まれている。イギリスは今でも羊毛の一大生産地であり、イギリス製の紳士服の大半は、イギリス製の服地で作られている。
なお、この国では未だに階級制度がはっきりしており、庶民が普段スーツを着るという事は、今でもあまりない。
***アメリカ
もともと、ビジネスの場でスーツを着始めたのはアメリカ人と言われており、案外スーツとは縁の深いお国柄である。元来イギリスの伝統を受け継いだスタイルが主流であるが、時代を経て胴を絞らないボックススタイルのジャケットが生産され、現在ではそれが一つの個性となっている。ボックススタイルが生まれた理由としては、既製品を生産する際に便利だった事や、様々な人種の人間が着られるものを作った事に由来するとされる。また、3つボタン段返りやフックベントなどが特徴的なディティールとして上げられる。
もっとも、アメリカンブリティッシュと呼ばれるような、昔ながらのイギリス風との折衷的なスタイルをとる店も存在しており、ボックススタイル一辺倒という訳ではない。
***イタリア
イギリス人が観光の為にイタリアを訪れた際に、地元の職人が作り始めたのが起源とされる。イタリアは地域差の激しい国であり、北部のミラノ、南部のナポリとそれぞれにスーツの特徴や仕立て方も異なる。
ミラノはイギリスのスーツに比較的近く、冷涼な気候も手伝って全体に構築的な要素が強いが、典型的なイギリス製のものよりもやや丸みを帯びフェミニンな印象を与えるのが特徴。
ナポリは温暖な気候であるため、それに適応したスタイルが開発された。芯地を薄くするか場合によっては一切入れず、大抵は服地も薄手のものを用いる。ディティールも3つボタン段返りなど、装飾的な要素が多く見られる。一般にイタリアのスーツというと、ナポリ風のイメージが強いかもしれない。
その他、ローマやフィレンツェにも世界的な名声を博するテーラーが存在している。
イタリアの中南部は比較的工業化が遅れたため、結果として手作業を旨とする職人が残ったとされている。
***フランス
イギリス程シャープなシルエットでもなく、ナポリほどカジュアルでもない、中性的なシルエットが特徴。肩の稜線がやや丸みを帯びており、ラペルのデザインは女性服に見られるような優雅さが持ち味。
フランスは、モードと呼ばれるアーティスティックな服装についてはよく知られるところだが、クラシックの領域においては日本ではそれほど有名ではない。ただし、パリの高級紳士服店は世界のお金持ちの御用達である。
***日本
特徴のないところが特徴、と呼ばれる事が多いが、ともかく多様であるという事が一つの特徴かもしれない。仕立て服については元来のイギリスの影響が強く、既製品についてはその製造方法も含めて、アメリカ及びイタリアの影響が強い。色々な国の技術やディティールを吸収するのは日本のお家芸であり、それがスーツの分野でも遺憾なく発揮されている。
それでも共通の特徴らしきものもある。一つには服が体についていくような造りよりも、着崩れのしにくさを重視する点である。これはイギリスやドイツの「構築的」と呼ばれるものに近いが、本質的にはやや異なっているのではないか。どこか直線的なのだ。これは仕立服の品評会に出てくるような服によく見られるが、既製服のラインでも同じような傾向はある。どことなく、着物の雰囲気が残っているといわれる所以だろう。
私見だが、上記の特徴は古くささを感じさせる元凶でもあるが、技術的には相当に高度であり、あとはデザインの問題だろう。
2013-03-13T00:10:54+09:00
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スーツ関係のサイト
https://w.atwiki.jp/bellko2009/pages/15.html
*スーツに関する蘊蓄を満喫できるサイト
凝り性な人間というのはどこにでもいるもので、スーツについても非常に事細かに解説してくれている人々がいる。本職のテーラーや服飾評論家の話を読んでいると、物欲がズンズン刺激されます。
[[テーラーカスカベ>http://www.tailor-kasukabe.com/]]
・三重県のテーラーが解説しているサイト。ともかく紳士服に関わる様々な事が書かれており、海外も含めて、これ以上に充実しているサイトというのもあまりないのではないか。服の構造から今年の流行、映画の中の紳士服の描かれ方と、話題は尽きない。
[[服部晋の仕立屋日記>[http://kinntailor.blog98.fc2.com/]]
・皇族の服を仕立ててきた日本の紳士服業界の長老、服部晋さんのサイト。服にまつわる話も楽しいが、戦前から戦後にかけての逸話もノスタルジーをかき立てる。
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2013-03-10T13:52:25+09:00
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スーツ関係の書籍
https://w.atwiki.jp/bellko2009/pages/14.html
*読んでいて面白かった、スーツ関係の書籍の紹介
・[[男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569626750/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4569626750&linkCode=as2&tag=kokomadeyonda-22">[新版]男の服装術 スーツの着こなしから靴の手入れまで</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=kokomadeyonda-22&l=as2&o=9&a=4569626750" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />]]
服飾評論本兼how to 本としては、日本では最もスタンダードな一冊。落合氏の他の本では、かなり細かい蘊蓄的な話が多いが、本書はスーツの成り立ちから各国のスーツの違い、欧米人がどういったところに気をつけてスーツを着ているかについて、基本的な知識を平易な文章で伝えている。この人の著作はかなりクセが強いため読む人を選ぶが、本書については比較的万人向けな方だろう。ある程度網羅的に書かれているが、趣味的なエッセイ集としても読める。
著者の落合氏は既になくなっているが、90年代にイタリアの服飾文化を日本に本格的に紹介した人として著名。
・[[大人の男の服装術><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/456979677X/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=456979677X&linkCode=as2&tag=kokomadeyonda-22">大人の男の服装術</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=kokomadeyonda-22&l=as2&o=9&a=456979677X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />]]
既製服の原型を作るモデリストとして、世界的に活躍した瀧沢滋氏が書いた本。落合氏が主として購買者あるいは評論家としての立場で書いているのに対し、瀧沢氏は作り手としての立場で書いているところが特徴。
内容としては、スーツが生まれるまでの歴史的な流れと、実際にスーツを選ぶに際してどのような箇所に気をつければいいかについて書かれている。ついでにフォーマルな場所での服装について等も書かれているが、これは結婚式のとき以外はあまり関係ないかも。
落合氏の本に比べると、人体の実際の骨格を図に示して、上着は肩回りが命である事を説いたりと、さすがにモデリストだけあって説明が実施的であり論理的。そのため、落合氏の本のように作家性はあまり期待できず、実用本としての側面が強い。その割には写真はちっともなかったりして、良心的な著作ではあるが「読んで楽しい」とまでは言えないところが難点か。
なお、瀧沢滋氏は自分のブランドを持っているが、私が読んだ限り、本書ではその事に言及していない。「相手に対しての礼節を大事にしよう」というのが瀧沢氏のブランドのコンセプトのようだが、無言実行しているようで、なかなか立派です。
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#comment_num
2013-03-10T13:52:06+09:00
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トップページ
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*このwikiについて
スーツに関するどうでもいい情報、蘊蓄、個人的経験を掲載。蘊蓄部分はほんと普通の人にはどうでもいい話になるかと思われるが、個人的経験は普通のサラリーマンの人にも役立つように書くつもりです。
#comment_num
2013-03-10T13:39:17+09:00
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メニュー
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*基本情報
[[トップページ]]
[[スーツの歴史]]
[[スーツ関係の書籍]]
[[スーツ関係のサイト]]
[[海外留学した職人たちのその後]]
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