おさらい


カレンダーにはこんな言葉がちょびっと登場します。なんか中学校で習ったらしいけど、すっかり忘れてるし。

月の満ち欠けは29.5日

新月~次の新月までの日数。満月スタートでもオケ。小難しくいうと「朔望月」。

地球の1年は365.242 189 87日 (2008年天文年鑑の太陽年) ←精度はその時代のスキルによって違う。

地球が太陽の周りを一周する日数。小難しくいうと「 地球の公転周期 」「太陽年」。

閏月と閏年

1年365日に足りない日数、余った日数をどうにかする日。わざわざ月を作るのが閏月、2月に入れちゃうのが閏年。

+ 月の満ち欠けってどんな感じ?

+ 月の満ち欠けってなんだっけ?

+ 月の満ち欠けってなんだっけ?のおまけ ←暦にまったく関係ないです。

+ 地球の公転ってなんだっけ?

+ 地球の公転ってなんだっけ?のおまけ ←暦にまったく関係ないです。


カレンダーその1: 生活密着型カレンダーの太陰暦


1ヶ月を 夜空を見上げればいつもある月の満ち欠け で考えた暦。
害虫は満月に産卵孵化、潮は月の引力で満ち引き…自然相手のお仕事に密着してる。
イスラム教のラマダンが毎年違うのは太陰暦を使ってるから。
wikipedia

月の満ち欠け

しかし月の満ち欠けには問題があったのでございます

1ヶ月は月の満ち欠けの29.5日。
おいおい0.5日ってなんだい?「月末は0.5日でよろしく」ってことかい?困るぜ。

これはイカン!っと、大の月(1ヶ月=30日)と小の月(1ヶ月=29日)の合わせ技で乗り越えた。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計 確認
30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 354日 29.5日*12ヶ月=354日


カレンダーその2: 季節ズレ防止型カレンダーの太陰太陽暦


太陰暦に 閏月を登場させて季節とのズレを修正 した暦。
紀元前700年頃(古代ギリシア)には使われていたらしい。 ←ヘーシオドスの詩『仕事と日』に書いてある。
wikipedia

パルテノン神殿(ギリシャ)とかも古代ギリシア

絶賛使用中の太陰暦には問題があったのでございます

季節は地球の公転で移り変わるもの。
地球の1年は365日、太陰暦の1年は354日…11日足りないからどんどん季節とズレていく。
4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。

これはイカン!っと、3年ごとに閏月を挿入してズレを解消。 ←紀元前433年には「19年に7回閏月を挿入すればズレない」と発見。
太陰太陽暦の誕生であーる。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 閏月 合計 確認
30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 354日 354日*2年+387日=1095日
365日*3年=1095日
30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 354日
30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 33日 387日


カレンダーその3: スルー防止型カレンダーの太陽暦



イングランドご愛用のユリウス暦


月はキッパリやめて 空を見上げればいつもまぶしい太陽 で考えた暦。西暦も採用。
紀元前45年(ローマ帝国)にジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)が制定したのが始まり。 ←クレオパトラにめろめろになって、「ブルータスお前もか」って言った人。
wikipedia

女好きのハゲ(ジュリアス・シーザー)

絶賛使用中の太陰太陽暦には問題があったのでございます

コンスル(ローマ帝国の総理大臣)が自分の都合で閏月スルー。後先考えずに閏月スルー。
4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。

これはイカン!っと、ジュリアス・シーザーは1年を地球の公転周期365.25日に思考転換。
中途半端な0.25日は2月(この時代の年末)にまとめて入れちゃった。閏月なんてわざわざ作らないぜ!ふふ、これで誰もスルーできまい。
イングランドご愛用ユリウス暦の誕生であーる。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計 確認
平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日 365日*3年+366日=1461日
365.25日*4年=1461日
平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日
平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日
閏年 31日 29日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 366日


スペインご愛用のグレゴリオ暦


ユリウス暦の 閏年の発動をもっと慎重にやって、季節とのシンクロ率をアップ させた暦。天文学や数学も進歩してきたのね。
1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したのが始まり。 ←天正遣欧使節と会った人。
wikipedia

ローマ教皇グレゴリウス13世

絶賛使用中のユリウス暦には問題があったのでございます

地球の公転周期は365.242...日、ユリウス暦の1年は365.25日、ビミョーに違うから長く使ってると季節とズレていく。
4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。

これはイカン!っと、グレゴリウス13世は1年を地球の公転周期365.2425日に修正。閏年もちょっと工夫しちゃった。ふふ、これでズレまい。
スペインご愛用グレゴリオ暦の誕生であーる。

カレンダーはユリウス暦と同じ。閏年の発動タイミングは

1年 閏年の発動タイミング 季節とのズレ
ユリウス暦 365.25日 4年に1回 西暦が4の倍数 128年で1日
グレゴリオ暦 365.2425日 400年に97回 西暦が4の倍数だけど
100の倍数で400の倍数じゃなかったら平年
3224年で1日


そして世の中がグレゴリオ暦へ


キリスト教徒のビッグイベントは復活祭♥ 処刑されたキリストが復活した日♥ たぶん桜よりビッグイベント♥
ローマ教皇グレゴリウス13世がユリウス暦はイカン!っと思ったキッカケは、カレンダーと復活祭のズレだったのでございます。


なんでF&B時代はグレゴリオ暦=ユリウス暦+10日なの?


復活祭の日はもともと太陰暦(月のご都合)だった。
ユリウス暦(太陽のご都合)だと××月××日って決められないから、325年第1ニカイア公会議で移動祝日のルールを決定。
  • 復活祭は 春分の日の→最初の満月の→次の日曜日 に祝う。
  • 教会的な意味で 春分の日は3月21日 とする。 ←天文学的には3月20日-21日。たいてい3月20日。

復活祭はイースター(イングランド)、パスクア(スペイン)

グレゴリウス13世がユリウス暦はイカン!っと思ったキッカケ

地球の公転周期は365.242...日、ユリウス暦の1年は365.25日でちょっと多い。
128年に1日先走るから、だんだん春分の日がズレてきた。
なーんと1582年には春分の日が3月11日になっちゃった。 復活祭が10日もズレる! ヤバイ、とってもヤバイ!

ってことで、グレゴリオ暦はスタートするときに ユリウス暦+10日して春分の日のズレを修正
だからF&Bで「ユリウスとグレゴリオは10日ウンヌン」って話しになるのね。



グレゴリオ暦の採用


せっかくいいもの作ったんだし♥
ってことで、1582年2月ローマ教皇グレゴリウス13世は「みんな1582年10月にグレゴリオ暦へ切り替えぢゃ」の勅令(お達し)を発動。
スペインもフランスも10日未来へタイムリップしちゃった…お誕生日がすっとんぢゃう人カビョーンです。
とーぜんイングランドやプロテスタントの国々は、カトリックが作った暦なんて断固拒否!

理由
1582年 スペイン
ポルトガル
イタリア
カトリックだもんね。
ユリウス暦1582年10月5日(金)→グレゴリオ暦10月15日(金)
フランス カトリックだもんね。
ユリウス暦1582年12月10日(月)→グレゴリオ暦12月20日(月)
1583年 ネーデルラント カトリックの南部だけ。
ユリウス暦→グレゴリオ暦1582年12月25日~1583年1月12日(地域によって違う)
1752年 イギリス 18世紀のイギリスは大英帝国。植民地も増えて貿易も活発。
そして…グレゴリオ暦の植民地や近隣諸国との貿易でミス続出。なんかユリウス暦だと不便っぽくない?
ってことで1750年 新カレンダー法 で採用決定。
ユリウス暦1752年9月2日(水)→グレゴリオ暦9月14日(木)
1873年 日本 明治政府はお貧乏で、もうすぐ閏月の給料日なのにお金がない!ヤバイ、払えない!
そこで改暦ノ布告でグレゴリオ暦を採用決定。閏月を華麗にスルー。
あまりにも急いだので閏年の発動をユリウス暦風にしたというオチあり。あとで修正。おいおい。
太陰太陽暦(旧暦)1872年12月3日→グレゴリオ暦1873年1月1日(水)