海軍


海軍は軍艦を使って作戦を実行する軍事組織です。船で敵をやっつける軍隊ってことね。
現役最古の海軍は スペイン海軍
現役最古の軍艦は イギリス海軍 の帆船 HMS ヴィクトリー号 (進水:1765年)。どちらも古い歴史を持つ海軍です。
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21世紀のざっくり イギリス海軍 組織
ロイヤル・ネイビー 水上艦隊 ・船名には必ずHMS(Her/His Majesty's Ship:陛下の船)が付いてる。
・軍艦旗は(イケイケ時代の 白色戦隊 )。
潜水艦隊
艦隊航空隊 (FAA)
補助艦隊 (RFA) ・補助艦隊は給油とかする船。予備艦隊はイザっていう時の志願兵。
・船名には必ずRFA(Royal Fleet Auxiliary)が付いてる。
・軍艦旗は(イケイケ時代の 青色戦隊 )。
予備艦隊 (RNR)
・他にも医者、看護師、警察、従軍牧師などなど。
・ちなみに(イケイケ時代の 赤色戦隊 )は海軍じゃない商船旗に使用。
ロイヤル・マリナーズ 特殊舟艇部隊 (SBS) 海兵隊 水陸両用作戦 をする歩兵。特殊舟艇部隊は選りすぐりの 特殊部隊
海兵隊予備隊 (RMR)
退役した人達? 調べてません。

+ イケイケ時代の白色戦隊、青色戦隊、赤色戦隊ってなに?

+ ついでに軍艦旗にも登場するユニオン・ジャックができるまで


軍艦と艦隊


軍艦は 軍艦旗 を掲げた船。軍艦旗を掲げると「私は海軍に所属してまーす。あなたと戦えまーす。撃ち合えまーす」と宣言してます。
サンマ漁船でも軍艦旗を掲げたら攻撃対象なのでご注意。
なんと第二次世界大戦でヒーヒーの日本は漁船まで監視艇に徴用してました。軍艦がいっぱい集まったのが 艦隊 です。
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ニコラス・ヒリアード 画「The Battle of Gravelines」(17世紀初:イングランド)

イギリス海軍 スペイン海軍 ちなみに日本海軍と海上自衛隊
21世紀 Royal Navy Armada Española 旭日旗
アルマダ海戦 チューダー ブルゴーニュ十字

+ アルマダ海戦の軍艦旗はビシッと分かってません


戦争になるとドーンと跳ね上がる軍事費


軍事費(防衛費)は人件費、装備(軍艦や大砲)、兵器の開発、…アレコレの費用です。国を守るためのお金。
世の中がきな臭くなるとドーンと上昇。
こちらはイギリスの軍事費。詳細は Charts and Tables of Public Spending in the United Kingdom (Make Custom Chart)さんをどうぞ。
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イギリス戦争一覧
1688–97 大同盟戦争
1700–21 大北方戦争
1701–14 スペイン継承戦争
1744-63 カーナティック戦争
1756–63 七年戦争
1775–83 アメリカ独立戦争
1803–15 ナポレオン戦争
1812–15 米英戦争
1914-18 第一次世界大戦
1939-45 第二次世界大戦

16世紀のスペイン軍は 常備軍 (戦争じゃなくても設立されてる軍隊)。戦争のプロだからとーっても強いです♥
でも毎日アレコレとお金が掛かるの。
軍事費は「戦時のときは戦費」「平時のときは維持費」。スペイン経済が下降してきたとき膨大な維持費が拍車を掛けたそうです。


イギリス海軍


最初の海軍は9世紀です。海軍の父 アルフレッド大王 七王国 の1つ ウェセックス )がヴァイキング(デーン人)と戦うために設立。
っといっても必要な時にアチコチから船を集めて終わったら解散。
正式な国家海軍は1660年 王チャールズ2世 が設立します。21世紀のイギリス海軍はこの流れ。
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アルフレッド大王vsヴァイキング

+ 海軍本部

+ 王立造船所

+ 改革のイングランド海軍


スペイン海軍


最初の海軍は中世後期です。 アラゴン王国 カスティーリャ王国 (その後 レコンキスタ スペイン王国 に合体)が組織。
現役最古の海軍。
海戦、植民地(新大陸の発見)、貿易(貿易船の護衛)に大活躍します。 アルマダ は海軍/艦隊って意味。
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マゼラン海峡 を発見した フェルディナンド・マゼラン とスペイン艦隊(1520年)

+ 地中海でブイブイのスペイン海軍

+ 世界でブイブイのスペイン海軍


階級


階級は元帥(OF-10)>大将(OF-9)>…> 見習水兵 (OR-1)の順にエライです。 OF OR NATO 標準規格の階級符号。
ちなみにフランシス・ドレイクの最終階級は中将(OF-8)。
21世紀は海軍士官学校で専門教育を受けた人達が士官になります。F&B時代はまだ海軍士官学校がナイ。

江田島海軍兵学校の卒業生は 少尉候補生 (1943年:日本)

海軍士官学校
イギリス ポーツマス海軍兵学校 (1733-1837)、 ダートマス海軍兵学校 (1863-)、 グリニッジ海軍兵学校 (1873–1998)、…
スペイン Spanish Royal Academy of Naval Engineers (1772-)、…、 Escuela Naval Militar de Oficiales (1943-)
日本 長崎海軍伝習所 (1855-59)、…、 江田島海軍兵学校 (1876-1945)、 防衛大学校 (1952-)、…


イギリス


王様は 陸海空軍の最高指揮官 、海軍で一番エライのが政治家の海軍卿(1413年~)です。戦うのは指揮官の 大将 (1297年~)から?
イギリス海軍は女王エリザベス1世の頃から大きな艦隊へ。
ってことで、大将を 白色戦隊 青色戦隊 赤色戦隊 に組織化。戦隊を束ねる総司令官の元帥(1690年~)が誕生します。
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ケンブリッジ公ウィリアム王子(2009年から陸海空の大尉)

士官(Officers)
将官 OF-10元帥 OF-9大将(提督) OF-8中将 OF-7少将
Admiral of the Fleet Admiral Vice‑Admiral Rear‑Admiral
佐官 OF-6准将・代将 OF-5大佐 OF-4中佐 OF-3少佐
Commodore Captain Commander Lieutenant‑Commander
尉官 OF-2大尉 OF-1中尉・少尉 見習士官 OF-D士官候補生
Lieutenant Sub‑Lieutenant Midshipman
その他(Other Ranks)
准士官 OR-9一等准尉 OR-8二等准尉
Warrant Officer Class 1 Warrant Officer Class 2
海軍下士官 OR-7上等兵曹 OR-6兵曹 海軍兵 OR-4水兵長
Chief Petty Officer Petty Officer Leading Rate

+ アルマダ海戦はスペイン王フェリペ2世が勝手に決めちゃったけど…

+ 階級ごとの指揮範囲

+ 階級章


スペイン


うーん、課長とか部長ならピンとくるんだけど…大将とか少佐と言われてもちんぷんかんぷんです。
よし!F&Bで勝手におもいっきりイメージだ!
ついでに師団長タキ・レイゼン(百日の薔薇)は、海軍でいうところの分艦隊長ミゲル・デ・オケンドあたりだそうです。
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アストゥリアス公フェリペ王子(2009年から陸海空の中佐)

士官(Officers) F&B(アルマダの海戦)
将官
OF-10
元帥格の大将
イングランド女王エリザベス1世
スペイン王フェリペ2世
OF-9
大将
OF-8
中将
OF-7
少将
OF-6
准将
フランシス・ドレイク(OF-8)
ジョン・ホーキンス
メディナ・シドーニア公
ディエゴ・フローレス・デ・ヴァルデス
佐官
OF-5
大佐
OF-4
中佐
OF-3
少佐
マーティン・フロビッシャー
ミゲル・デ・オケンド
ファン・マルティネス・レカルデ
アロンソ
尉官
OF-2
大尉
OF-1
中尉
OF-1
少尉
見習士官 OF-D
士官候補生
志願者
ジェフリー
ナイジェル
ビセンテ
その他(Other Ranks)
下士官
准士官
OR-9
准尉
OR-9
兵曹長
OR-8
上等兵曹
OR-7
一等兵曹
OR-6
二等兵曹
ルーファス
兵卒
OR-5
上級伍長
OR-4
一等伍長
OR-3
二等伍長
OR-2
一等水兵
OR-1
二等水兵
見習水兵 カイト
レオ


萌えまくりの軍服


松岡なつきさん曰く「見てみたいわ。ギーブス・アンド・ホークスのブレザー・スーツを着たジェフリーとナイジェルを!」。
激しく賛成!画集でたらいいですね♥
その暁には是非とも軍服もお願いします。残念なことにF&B時代は軍服ないので、皆さんこんな感じで戦ってます。これはこれで♥


こちらの画はイングランド海軍 エドワード・セシル ロバート・セシル の甥)に襲撃されたカディス湾(スペイン)です。
カディス知事Gobernador de Cádizが Maestro de campo (21世紀: 参謀長 )に指示中。
参謀長は指揮・命令・指導を調整して下に命令する人。1534年スペイン 王カルロス1世 (王フェリペ2世の父親)が設立しました。


イギリス海軍ご用達のギーブス・アンド・ホークス


Gieves&Hawkes は1771年創業の老舗テーラーです。イギリス王室の陸軍と海軍の軍服を提供したのが始まり。
軍服、階級章、剣もネットで絶賛販売中の模様。
海軍のタイで税込み£70(≒1万円)くらい。ふつーの人も買えるのかしら?あと1865年創業の Dege&Skinner も老舗の1つだそうです。

昔の軍服コレクション


イギリス海軍の軍服


士官の軍服は1748年から、海軍兵の軍服は1857年から導入。21世紀の軍服をちょびっと調べただけでも怒濤の種類です。
ってことで、検索するとよく登場する軍服だけご紹介。
剣は普段のお仕事中は装備してません。あと軍服のコートは グレートコート というそうです。
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軍服はBlue(冬服)とWhite(夏服)の2種類で、No1(式典)No2(夜会)No3(任務服)No4(特殊なお仕事の難燃服)があります。
A~Dは状況ごとの服装ってことかなあ?
詳細はこちら Royal Navy(水上艦隊) (Home→Training and People→RN Life→Uniforms and Badges of Rank)をどうぞ。

階級 No1:フォーマル(B) No2:イブニング(B) No3:任務(青AC/白AB、海軍兵は青AD/白AB) No4:作業
佐官
准士官
海軍兵


アルマダ海戦のお洋服


こちらは ティルベリー (イングランド)でパルマ公 アレッサンドロ・ファルネーゼ の侵攻からロンドンを守る民兵の武器と防具です。
陸軍総司令官 レスター伯ロバート・ダドリー の兵士。
詳細はイギリスの新聞The Telegraphさんの記事「 Inventories of war soldiers' kit from 1066 to 2014 」をどうぞ。
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1 ウール製 ダブレット 、革製 ジャーキン 2 ベネチアン ホーズ
3 ラフ ペティコート (裾ヒモでホーズを結ぶ) 4 リネン製シャツ
5 カバセット 、羽付きフェルト製Copintank帽子 6 Piece of horn(耳栓?靴べら?)
7 手袋、靴 8 左から:陶器製ポット、 タンカード 、Costrel水筒
9 左から:ボウルとスプーン、ナイフ、千枚通し、楊枝 10 羊毛製バッグ、カード、サイコロ、ポーチ
11 鞘、 ダガー レイピア 12 ポーチ付き鞘ベルト、ピッカーとブラシ(銃の掃除道具)
13 左から:マスケット銃の点火用 火薬筒 、発射用火薬筒 14 上から:鏡、金製 日時計 、ポーチ
15 左から:綱麻、 火口箱 火打ち石 金属板 16 上から: 発射用火縄 マスケット銃 さく杖 、Wormer、 火縄
17 鉛製タマ、ポーチ 18 金貨 お財布

黒色のダブレットは裕福な兵士のお洋服です。Copintank帽子の羽はアフリカから輸入したダチョウの羽。
フォークがないのはF&B時代マイナーだから。
トランプやチェスは兵士にけっこう人気の持ち物。鏡のストラップに付いてるタマは甘い香りのハーブが入ったクルミです。


ダブレットとホーズ


16世紀の男性服はダブレット( ジャケット )とホーズ( ズボン )です。ダブレットの上にジャーキン(ジャケット)を着てもオケ。
カラフルで装飾も凝りまくり。
甲冑はダブレットとホーズの上からアレコレ装着。お洋服の詳細は Costume Fashion History Costumes of All Nations をどうぞ。
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左側: Cornelis Ketel 画「Sir Martin Frobisher」(1577年頃:イングランド)
右側:作者不明「Philip II, King of Spain」(1580年頃)

+ ダブレット

+ ホーズ

+ ホーズはペティコートと結ぶ?ダブレットと結ぶ?

+ ジャーキン

+ ベルト

+ イングランドの刺繍と奢侈禁止令(しゃしきんしれい)


シャツとラフ(襞襟:ひだえり)


16世紀の男性服はダブレットの下にリネン製シャツ(下着)を着て、ダブレットが汚れないように襟首と手首にラフを付けます。
下着のせいなのかシャツの肖像画は少々。
シャツとラフは汚れたらビシバシお洗濯できます。きっとダブレットはビシバシお洗濯できないもんね。
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左側: Giovanni Antonio Fasolo 画「Portrait of Ippolito Porto」(16世紀:イタリア)
右側: Cornelis Ketel 画「Sir Martin Frobisher」(1577年頃:イングランド)

+ シャツ

+ ラフ

+ 手荒れが心配なお洗濯


パンツと靴下


16世紀のおパンツはコッドピースばっかり脚光を浴びてるので詳細は分かりませんでした。皆さんおパンツ履いてたのかしら?
靴下もちんぷんかんぷん。
調べてるうちに「なんで海軍なのにおパンツ調べてるんだろ…」って感じに心折れたので中途半端な内容です。

Braun and Schneider著「 Münchener Bilderbogen 」(1900年頃:ドイツ)

+ おパンツ(underpants)

+ ついでにおパンツが水着

+ 靴下と靴


マントと帽子


16世紀のマントは腰丈の クローク または ケープ です。悪天候や旅行のときは丈の長いクローク( Mantle )を着用。
フードや袖付きもアリ。
こちらは16世紀後半のマントと帽子の着こなし。悲しくなるくらい地味な感じだけど、ホントはとーってもファッショナブルです。
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Hottenroth Friedrich著「Edad Moderna - Trajes De Los Españoles Y Portugueses En La Segunda Mitad Del Siglo Xvi」

+ マント