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#contents_line(level=2,sep=/) *ガウガメラの戦い ガウガメラの戦い(B.C331年10月1日:イラク)は超大国[[ペルシア帝国>http://en.wikipedia.org/wiki/Achaemenid_Empire]]と絶賛成長中[[マケドニア王国>http://en.wikipedia.org/wiki/Macedonia_(ancient_kingdom)]]のとっても有名な戦争です。 装備も兵数もペルシア帝国([[帝王ダレイオス3世>http://en.wikipedia.org/wiki/Darius_III]])が圧倒的に有利。 マケドニア王国([[アレキサンダー大王>http://en.wikipedia.org/wiki/Alexander_the_Great]])は「兵は詭道なり」な戦術をアレコレ駆使してにゅるにゅるっと勝ちました。 にゅるにゅるの詳細はこちら&link2(http://www.youtube.com/watch?v=QvqJLXXRLA0,,title=【Discovery Channel】ULITMATE BATTLES - ALEXANDER THE GREAT)をどうぞ。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Gaugamela]] &ref(ガウガメラの戦い.JPG) #region(close,アレキサンダー大王にもあった…とっても有名な伝説「ゴルディアスの結び目」) ペルシャ帝国へ遠征中のアレキサンダー大王は[[フリギア>http://en.wikipedia.org/wiki/Phrygia]](トルコ)に立ち寄りました。 そこには大昔、[[フリギア王ゴルディアス>http://en.wikipedia.org/wiki/Gordias]]が[[神サバジオス>http://en.wikipedia.org/wiki/Sabazios]]に捧げた複雑に結ばれ紐がありました。 王ゴルディアスが「この結び目を&ruby(と){解}いた者がアジアの王になるであろう」と予言しした紐です。解いた者は誰もいません。 アレキサンダー大王は「&ruby(ほど){解}けとは言ってない。&ruby(と){解}けばいいのさ♪」と剣で一刀両断に断ち切りました。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Gordian_Knot]] &ref(ガウガメラの戦い(ゴルディアスの結び目).JPG)[[Fedele Fischetti>http://en.wikipedia.org/wiki/Fedele_Fischetti]]画「Alexander cutting the Gordian knot」(18世紀:イタリア) #blockquote(){&u(){&bold(){ウィリアム・シェイクスピアにもあった「ゴルディアスの結び目」}} ゴルディアスの結び目はウィリアム・シェイクスピア著「[[ヘンリー五世>http://en.wikipedia.org/wiki/Henry_V_(play)]]」(1599年頃:イングランド)にも登場します。 Turn him to any cause of policy, &bold(){The Gordian knot} of it he will unloose, &color(silver){その難題(ゴルディアスの結び目)は彼が解き解くであろう。} Familiar as his garter; that, when he speaks, The air, a charter'd libertine, is still. } #endregion **資料によってびみょーに違う陣形(兵士や装備の配置) アレキサンダー大王がよく使う戦術は、敵を前後から挟み撃ちにしてボコボコにする[[鎚と鉄床戦術>http://en.wikipedia.org/wiki/Hammer_and_anvil]]です。 でも今回は敵が多すぎて後ろに回り込めない。ムリムリ。 ってことで、使い慣れた戦術はスッパっと諦めて新たな戦術[[斜線陣>http://en.wikipedia.org/wiki/Echelon_formation]]に切り替えます。この柔軟性が勝利への道に繋がるのね。 |&ref(ガウガメラの戦い_陣形.JPG)|BGCOLOR(lightgrey):ペルシア帝国| |~|[[指揮官マザイオス>http://en.wikipedia.org/wiki/Mazaeus]]| |~|[[指揮官ベッソス>http://en.wikipedia.org/wiki/Bessus]]| |~|[[チャリオット>http://en.wikipedia.org/wiki/Scythed_chariot]]| |~|BGCOLOR(lightgrey):マケドニア王国| |~|[[指揮官パルメニオン>http://en.wikipedia.org/wiki/Parmenion]]| |~|[[ペルタスト>http://en.wikipedia.org/wiki/Peltast]]| |~|[[ファランクス>http://en.wikipedia.org/wiki/Phalanx]]| |~|[[ヒュパスピスト>http://en.wikipedia.org/wiki/Hypaspists]]&br()[[ホプリタイ>http://en.wikipedia.org/wiki/Hoplite]]| |~|[[ヘタイロイ>http://es.wikipedia.org/wiki/Hetairoi]]| #region(close,部隊ごとに特化) アレキサンダー大王は部隊ごとに攻撃、追尾、援護…と兵士の能力・装備を特化させてます。 アルマダ海戦でスペイン王フェリペ2世はスペイン艦隊を出身地で編成。 これも負けちゃった原因の1つかもしれません。もし戦略、作戦、戦術で編成してたら統制力や攻撃力がUPしたかも? &ref(ガウガメラの戦い_陣形(ファランクス).JPG)ファランクスの皆さん #endregion **資料によってびみょーに違う戦術(兵士や装備の機動) アレキサンダー大王の戦略(戦争に勝つための作戦)は「デデーンと立ちはだかる敵の陣形をみんなで崩して、デデーンと中央に鎮座する帝王ダレイオス3世を俺がヤる」です。 成功するには完璧な兵の操作と完璧なタイミングが必要。 うーん、なんか緊迫感に欠ける超ザックリな解説になっちゃいました。ホントはもっとピリピリなの。 |BGCOLOR(lightgrey):①|&ref(ガウガメラの戦い_戦術1.JPG)&br()&color(blue){アレキサンダー大王}は兵を左翼(&color(blue){指揮官パルメニオン})と右翼(指揮官&color(blue){アレキサンダー大王})に分けます。&br()&color(blue){指揮官パルメニオン}の役割は&color(red){ペルシャ兵}を左翼に引きつけること。&br()引きつけたら、&color(blue){アレキサンダー大王}が右翼から&color(red){ペルシア陣形}に突入するチャンスできます。&br()「みんなー!俺が&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるまで持ち堪えてね♥」&br()ちなみに&color(red){ペルシャ兵}は夜襲を警戒して前日から待機。とっても疲れてます。| |BGCOLOR(lightgrey):②|&ref(ガウガメラの戦い_戦術2.JPG)&br()&color(blue){アレキサンダー大王}はデデーンと立ちはだかる&color(red){ペルシア陣形}を崩すために、右翼を右斜めにジワジワ展開します。&br()「ほーら、ほら、&color(red){ペルシャ兵}はこっちへ来い来い♥」| |BGCOLOR(lightgrey):③|&ref(ガウガメラの戦い_戦術3.JPG)&br()ってことで、&color(blue){マケドニア兵}が攻めてくると考えた&color(red){帝王ダレイオス3世}は誘いに乗ります。&br()&color(red){指揮官マザイオス}は左翼へ。&color(red){ペルシャ二輪戦車}は中央へ。&color(red){指揮官ベッソス}は右翼へ。&br()「アホアホめー!ひーっかかった♥ひっかかった♥」| |BGCOLOR(lightgrey):④|&ref(ガウガメラの戦い_戦術4.JPG)&br()左翼の&color(blue){指揮官パルメニオン}は&color(red){指揮官マザイオス}を迎え撃ちます。&br()中央に来た&color(red){ペルシャ二輪戦車}(とっても強力な兵器)は対策バッチリな&color(blue){ファランクス} がボコボコにします。&br()右翼の&color(blue){アレキサンダー大王}は後ろに引いて、&color(red){指揮官ベッソス}を更に誘い込みます。&br()「よーしよし!これで&color(red){ペルシア陣形}を崩せるぞ♥」| |BGCOLOR(lightgrey):⑤|&ref(ガウガメラの戦い_戦術5.JPG)&br()&color(red){ペルシア陣形}の&color(red){指揮官ベッソス}と中央の間に隙間ができたので、&color(blue){アレキサンダー大王}は&color(red){ペルシア陣形}に突入します。&br()「チャンス到来♥&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるぜー!」&br()&bold(){ついでにわざと&color(blue){マケドニア陣形}の中央に隙間を開けて、&color(red){帝王ダレイオス3世}を護衛する&color(red){ペルシャ騎兵}を誘い込みます。}&br()「邪魔な&color(red){ペルシャ騎兵}はゴキブリホイホイだ♥」| |BGCOLOR(lightgrey):⑥|&ref(ガウガメラの戦い_戦術6.JPG)&br()右翼で孤立した&color(red){指揮官ベッソス}は逃げます。&br()&bold(){中央でゴキブリホイホイになった&color(red){ペルシャ騎兵}は後方で待ち構える&color(blue){予備のファランクス} がボコボコにします。}&br()無防備になった&color(red){帝王ダレイオス3世}は逃げます。&br()「&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるチャンスキタ━(゚∀゚)━!!!こらこら逃げるなー♥」| |BGCOLOR(lightgrey):⑦|&ref(ガウガメラの戦い_戦術7.JPG)&br()&color(blue){アレキサンダー大王}は逃げる&color(red){帝王ダレイオス3世}を追いかけます。あとちょびっとでヤれそう。&br()が、しかし、左翼の&color(blue){指揮官パルメニオン}が&color(red){指揮官マザイオス}に負けそうでした。&br()「仲間を見捨てて&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるか?仲間を助けて&color(red){帝王ダレイオス3世}を逃すか?…俺は仲間を助けるぜ!」&br()&ref(ガウガメラの戦い_戦術7(帝王ダレイオス3世の死).JPG)帝王ダレイオス3世の遺体を発見したアレキサンダー大王&br()&color(red){帝王ダレイオス3世}はスタコラ逃げます。&color(red){ペルシャ兵}も逃げます。&color(blue){アレキサンダー大王}は勝ちました。&br()ちなみに逃げた&color(red){帝王ダレイオス3世}は、翌年&color(red){指揮官ベッソス}にヤられます。&br()&color(blue){アレキサンダー大王}は「俺が仇を討つぜ!」を大義名分にペルシア帝王を自称する&color(red){指揮官ベッソス}を処刑します。| **アレキサンダー大王や帝王ダレイオス3世はどうやって命令を伝えるの? 戦ってる最中は部隊がアッチコッチ展開してるし、騒々しいし、忙しいしです。大声で叫んでも誰も聞こえない。 ってことで、命令伝達はトランペットやドラムを利用。 トランペットのフレーズで「どの部隊への命令か」、ドラムのリズムで「何をするか」を伝達しました。 &ref(ガウガメラの戦い_命令.JPG)[[Pieter Bruegel the Elder>http://en.wikipedia.org/wiki/Pieter_Bruegel_the_Elder]]画「The Three Soldiers」(1568年:ネーデルラント) サー・フランシス・ドレイクも[[ドレイクの太鼓>http://en.wikipedia.org/wiki/Drake%27s_Drum]]を命令伝達に利用。 あとガウガメラの戦いみたいに部隊がアッチコッチ展開してると、たぶん聞き間違えは日常茶飯事だそうです。 *プリマス湾の「ガウガメラの戦い」(22巻) [[砂州>http://en.wikipedia.org/wiki/Shoal]]は川から流れ込んだり、岩石海岸の浸食で土砂が積もってるトコです。浅瀬だから船が座礁する危険あり。行っちゃダメだ! こちらはプリマス湾の海図(21世紀)。 海図の「とっても浅い」が砂州かなぁ? あと[[プリマス防波堤>http://en.wikipedia.org/wiki/Plymouth_Breakwater]](建設:1812年)はF&B時代にはナイです。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Plymouth_Sound]] &ref(プリマス湾.JPG)BA Chart 1967 青色がイングランド、赤色がスペインじゃないかと思います。 &ref(プリマス湾(ガウガメラの戦い).GIF)布陣図 ---- ---- ※ものすごーくお世話になったサイト。詳細はこちらをご覧下さい。 ・[[Ars Bellica -The Great Battles of History->http://www.arsbellica.it/default_eng.htm]] ---- ----
#contents_line(level=2,sep=/) *ガウガメラの戦い ガウガメラの戦い(B.C331年10月1日:イラク)は超大国[[ペルシア帝国>http://en.wikipedia.org/wiki/Achaemenid_Empire]]と絶賛成長中[[マケドニア王国>http://en.wikipedia.org/wiki/Macedonia_(ancient_kingdom)]]のとっても有名な戦争です。 装備も兵数もペルシア帝国([[帝王ダレイオス3世>http://en.wikipedia.org/wiki/Darius_III]])が圧倒的に有利。 マケドニア王国([[アレキサンダー大王>http://en.wikipedia.org/wiki/Alexander_the_Great]])は「兵は詭道なり」な戦術をアレコレ駆使してにゅるにゅるっと勝ちました。 にゅるにゅるの詳細はこちら&link2(http://www.youtube.com/watch?v=QvqJLXXRLA0,,title=【Discovery Channel】ULITMATE BATTLES - ALEXANDER THE GREAT)をどうぞ。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Gaugamela]] &ref(ガウガメラの戦い.JPG) #region(close,アレキサンダー大王にもあった…とっても有名な伝説「ゴルディアスの結び目」) ペルシャ帝国へ遠征中のアレキサンダー大王は[[フリギア>http://en.wikipedia.org/wiki/Phrygia]](トルコ)に立ち寄りました。 そこには大昔、[[フリギア王ゴルディアス>http://en.wikipedia.org/wiki/Gordias]]が[[神サバジオス>http://en.wikipedia.org/wiki/Sabazios]]に捧げた複雑に結ばれ紐がありました。 王ゴルディアスが「この結び目を&ruby(と){解}いた者がアジアの王になるであろう」と予言しした紐です。解いた者は誰もいません。 アレキサンダー大王は「&ruby(ほど){解}けとは言ってない。&ruby(と){解}けばいいのさ♪」と剣で一刀両断に断ち切りました。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Gordian_Knot]] &ref(ガウガメラの戦い(ゴルディアスの結び目).JPG)[[Fedele Fischetti>http://en.wikipedia.org/wiki/Fedele_Fischetti]]画「Alexander cutting the Gordian knot」(18世紀:イタリア) #blockquote(){&u(){&bold(){ウィリアム・シェイクスピアにもあった「ゴルディアスの結び目」}} ゴルディアスの結び目はウィリアム・シェイクスピア著「[[ヘンリー五世>http://en.wikipedia.org/wiki/Henry_V_(play)]]」(1599年頃:イングランド)にも登場します。 Turn him to any cause of policy, &bold(){The Gordian knot} of it he will unloose, &color(silver){その難題(ゴルディアスの結び目)は彼が解き解くであろう。} Familiar as his garter; that, when he speaks, The air, a charter'd libertine, is still. } #endregion **資料によってびみょーに違う陣形(兵士や装備の配置) アレキサンダー大王がよく使う戦術は、敵を前後から挟み撃ちにしてボコボコにする[[鎚と鉄床戦術>http://en.wikipedia.org/wiki/Hammer_and_anvil]]です。 でも今回は敵が多すぎて後ろに回り込めない。ムリムリ。 ってことで、使い慣れた戦術はスッパっと諦めて新たな戦術[[斜線陣>http://en.wikipedia.org/wiki/Echelon_formation]]に切り替えます。この柔軟性が勝利への道に繋がるのね。 |&ref(ガウガメラの戦い_陣形.JPG)|BGCOLOR(lightgrey):ペルシア帝国| |~|[[指揮官マザイオス>http://en.wikipedia.org/wiki/Mazaeus]]| |~|[[指揮官ベッソス>http://en.wikipedia.org/wiki/Bessus]]| |~|[[チャリオット>http://en.wikipedia.org/wiki/Scythed_chariot]]| |~|BGCOLOR(lightgrey):マケドニア王国| |~|[[指揮官パルメニオン>http://en.wikipedia.org/wiki/Parmenion]]| |~|[[ペルタスト>http://en.wikipedia.org/wiki/Peltast]]| |~|[[ファランクス>http://en.wikipedia.org/wiki/Phalanx]]| |~|[[ヒュパスピスト>http://en.wikipedia.org/wiki/Hypaspists]]&br()[[ホプリタイ>http://en.wikipedia.org/wiki/Hoplite]]| |~|[[ヘタイロイ>http://es.wikipedia.org/wiki/Hetairoi]]| #region(close,部隊ごとに特化) アレキサンダー大王は部隊ごとに攻撃、追尾、援護…と兵士の能力・装備を特化させてます。 アルマダ海戦でスペイン王フェリペ2世はスペイン艦隊を出身地で編成。 これも負けちゃった原因の1つかもしれません。もし戦略、作戦、戦術で編成してたら統制力や攻撃力がUPしたかも? &ref(ガウガメラの戦い_陣形(ファランクス).JPG)ファランクスの皆さん #endregion **資料によってびみょーに違う戦術(兵士や装備の機動) アレキサンダー大王の戦略(戦争に勝つための作戦)は「デデーンと立ちはだかる敵の陣形をみんなで崩して、デデーンと中央に鎮座する帝王ダレイオス3世を俺がヤる」です。 成功するには完璧な兵の操作と完璧なタイミングが必要。 うーん、なんか緊迫感に欠ける超ザックリな解説になっちゃいました。ホントはもっとピリピリなの。 |BGCOLOR(lightgrey):①|&ref(ガウガメラの戦い_戦術1.JPG)&br()&color(blue){アレキサンダー大王}は兵を左翼(&color(blue){指揮官パルメニオン})と右翼(指揮官&color(blue){アレキサンダー大王})に分けます。&br()&color(blue){指揮官パルメニオン}の役割は&color(red){ペルシャ兵}を左翼に引きつけること。&br()引きつけたら、&color(blue){アレキサンダー大王}が右翼から&color(red){ペルシア陣形}に突入するチャンスできます。&br()「みんなー!俺が&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるまで持ち堪えてね♥」&br()ちなみに&color(red){ペルシャ兵}は夜襲を警戒して前日から待機。とっても疲れてます。| |BGCOLOR(lightgrey):②|&ref(ガウガメラの戦い_戦術2.JPG)&br()&color(blue){アレキサンダー大王}はデデーンと立ちはだかる&color(red){ペルシア陣形}を崩すために、右翼を右斜めにジワジワ展開します。&br()「ほーら、ほら、&color(red){ペルシャ兵}はこっちへ来い来い♥」| |BGCOLOR(lightgrey):③|&ref(ガウガメラの戦い_戦術3.JPG)&br()ってことで、&color(blue){マケドニア兵}が攻めてくると考えた&color(red){帝王ダレイオス3世}は誘いに乗ります。&br()&color(red){指揮官マザイオス}は左翼へ。&color(red){ペルシャ二輪戦車}は中央へ。&color(red){指揮官ベッソス}は右翼へ。&br()「アホアホめー!ひーっかかった♥ひっかかった♥」| |BGCOLOR(lightgrey):④|&ref(ガウガメラの戦い_戦術4.JPG)&br()左翼の&color(blue){指揮官パルメニオン}は&color(red){指揮官マザイオス}を迎え撃ちます。&br()中央に来た&color(red){ペルシャ二輪戦車}(とっても強力な兵器)は対策バッチリな&color(blue){ファランクス} がボコボコにします。&br()右翼の&color(blue){アレキサンダー大王}は後ろに引いて、&color(red){指揮官ベッソス}を更に誘い込みます。&br()「よーしよし!これで&color(red){ペルシア陣形}を崩せるぞ♥」| |BGCOLOR(lightgrey):⑤|&ref(ガウガメラの戦い_戦術5.JPG)&br()&color(red){ペルシア陣形}の&color(red){指揮官ベッソス}と中央の間に隙間ができたので、&color(blue){アレキサンダー大王}は&color(red){ペルシア陣形}に突入します。&br()「チャンス到来♥&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるぜー!」&br()&bold(){ついでにわざと&color(blue){マケドニア陣形}の中央に隙間を開けて、&color(red){帝王ダレイオス3世}を護衛する&color(red){ペルシャ騎兵}を誘い込みます。}&br()「邪魔な&color(red){ペルシャ騎兵}はゴキブリホイホイだ♥」| |BGCOLOR(lightgrey):⑥|&ref(ガウガメラの戦い_戦術6.JPG)&br()右翼で孤立した&color(red){指揮官ベッソス}は逃げます。&br()&bold(){中央でゴキブリホイホイになった&color(red){ペルシャ騎兵}は後方で待ち構える&color(blue){予備のファランクス} がボコボコにします。}&br()無防備になった&color(red){帝王ダレイオス3世}は逃げます。&br()「&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるチャンスキタ━(゚∀゚)━!!!こらこら逃げるなー♥」| |BGCOLOR(lightgrey):⑦|&ref(ガウガメラの戦い_戦術7.JPG)&br()&color(blue){アレキサンダー大王}は逃げる&color(red){帝王ダレイオス3世}を追いかけます。あとちょびっとでヤれそう。&br()が、しかし、左翼の&color(blue){指揮官パルメニオン}が&color(red){指揮官マザイオス}に負けそうでした。&br()「仲間を見捨てて&color(red){帝王ダレイオス3世}をヤるか?仲間を助けて&color(red){帝王ダレイオス3世}を逃すか?…俺は仲間を助けるぜ!」&br()&ref(ガウガメラの戦い_戦術7(帝王ダレイオス3世の死).JPG)帝王ダレイオス3世の遺体を発見したアレキサンダー大王&br()&color(red){帝王ダレイオス3世}はスタコラ逃げます。&color(red){ペルシャ兵}も逃げます。&color(blue){アレキサンダー大王}は勝ちました。&br()ちなみに逃げた&color(red){帝王ダレイオス3世}は、翌年&color(red){指揮官ベッソス}にヤられます。&br()&color(blue){アレキサンダー大王}は「俺が仇を討つぜ!」を大義名分にペルシア帝王を自称する&color(red){指揮官ベッソス}を処刑します。| **アレキサンダー大王や帝王ダレイオス3世はどうやって命令を伝えるの? 戦ってる最中は部隊がアッチコッチ展開してるし、騒々しいし、忙しいしです。大声で叫んでも誰も聞こえない。 ってことで、命令伝達はトランペットやドラムを利用。 トランペットのフレーズで「どの部隊への命令か」、ドラムのリズムで「何をするか」を伝達しました。 &ref(ガウガメラの戦い_命令.JPG)[[Pieter Bruegel the Elder>http://en.wikipedia.org/wiki/Pieter_Bruegel_the_Elder]]画「The Three Soldiers」(1568年:ネーデルラント) サー・フランシス・ドレイクも[[ドレイクの太鼓>http://en.wikipedia.org/wiki/Drake%27s_Drum]]を命令伝達に利用。 あとガウガメラの戦いみたいに部隊がアッチコッチ展開してると、たぶん聞き間違えは日常茶飯事だそうです。 *プリマス湾の「ガウガメラの戦い」(22巻) [[砂州>http://en.wikipedia.org/wiki/Shoal]]は川から流れ込んだり、岩石海岸の浸食で土砂が積もってるトコです。浅瀬だから船が座礁する危険あり。行っちゃダメだ! こちらはプリマス湾の海図(21世紀)。 海図の「とっても浅い」が砂州かなぁ? あと[[プリマス防波堤>http://en.wikipedia.org/wiki/Plymouth_Breakwater]](建設:1812年)はF&B時代にはナイです。 [[wikipedia>http://en.wikipedia.org/wiki/Plymouth_Sound]] &ref(プリマス湾.JPG)BA Chart 1967 青色がイングランド、赤色がスペインじゃないかと思います。「うっかり開いてしまった」は⑤のゴキブリホイホイ♥ &ref(プリマス湾(ガウガメラの戦い).GIF)布陣図 ---- ---- ※ものすごーくお世話になったサイト。詳細はこちらをご覧下さい。 ・[[Ars Bellica -The Great Battles of History->http://www.arsbellica.it/default_eng.htm]] ---- ----

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