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#contents_line(level=2,sep=/) *おさらい カレンダーにはこんな言葉がちょびっと登場します。なんか中学校で習ったらしいけど、すっかり忘れてるし。 #blockquote(){&u(){&bold(){月の満ち欠けは29.5日}} 新月~次の新月までの日数。満月スタートでもオケ。小難しくいうと「朔望月」。 &u(){&bold(){地球の1年は365.242 189 87日}(2008年天文年鑑の太陽年)} ←精度はその時代のスキルによって違う。 地球が太陽の周りを一周する日数。小難しくいうと「&bold(){地球の公転周期}」「太陽年」。 &u(){&bold(){閏月と閏年}} 1年365日に足りない日数、余った日数をどうにかする日。わざわざ月を作るのが閏月、2月に入れちゃうのが閏年。 } #region(close,月の満ち欠けってどんな感じ?) こんな感じ。月は複雑に動いてるからからいろいろあります。詳しくはこちら[[こよみのページ>http://koyomi8.com/]]([[月齢カレンダー>http://koyomi8.com/moonage.htm]])をどうぞ。 ・月齢 : 新月(朔)からの経過日。 ・月の満ち欠けの通称 : 朔、概朔、三日月、...。他にも新月(朔)、満月(望)、上弦・下弦(半月)というお名前もある。 ・こよみの潮名 : 大潮、中潮、小潮、...。月や太陽の引力(潮汐力)で潮が満ち引きする。 &ref(おさらい_月の満ち欠け(月相).PNG) #endregion #region(close,月の満ち欠けってなんだっけ?) 月は自分でクルクル回り(自転)ながら、&bold(){地球の周りをブンブン回ってる(公転)}。 満月や三日月になるのは月が公転してるから。月がどこにあるかで&bold(){姿が変わる(月の満ち欠け、月相)}。 ・月の自転周期…27.32日 ・月の公転周期…27.32日 ・月の満ち欠けの周期…平均29.5日 ←月は複雑に動いてるからからホントは29.27日~29.83日とまちまち。 &ref(おさらい_月の満ち欠け(周期).PNG) #endregion #region(close,月の満ち欠けってなんだっけ?のおまけ ←暦にまったく関係ないです。) え?なんで日数が違うの? ・月の公転周期…27.32日 ・月の満ち欠けの周期…29.5日 それは月がブンブン公転してる間に地球もブンブン公転してるからだそうです。へー。とりあえず宇宙すげー! &ref(おさらい_月の満ち欠け(公転≠月の満ち欠け).PNG) #endregion #region(close,地球の公転ってなんだっけ?) 地球は自分でクルクル回り(自転)ながら、&bold(){太陽の周りをブンブン回ってる(公転)}。 朝と夜があるのは地球が自転しているから。 季節があるのは&bold(){地球が傾き(地軸の傾き)}ながら公転してるから。もしまっすぐだったら季節なし。 ・地球の自転周期…23時間56分 ・地球の公転周期…365.242 189 87日 ←ちょっとずつ短くなっているみたい。 ・地軸の傾き…23.43度 &ref(おさらい_地球の公転(周期).PNG) #endregion #region(close,地球の公転ってなんだっけ?のおまけ ←暦にまったく関係ないです。) え?なんで時間が違うの? ・地球の自転周期…23時間56分 ・時計の1日…24時間 それは地球がクルクル自転してる間にブンブン公転してるからだそうです。へー。とりあえず宇宙すげー!気がついた人すげー! &ref(おさらい_地球の公転(公転≠時計).PNG) ※地球は1日に1回+4分回ってるんだって。 ※この4分は、1年で4分*365日=1460分≒24時間≒自転1回。なんやかんやで地球は1年に366回くらい自転してるんだって。 ※ついでに地球の速さは自転が1670Km/h、公転が10万7千Km/hくらいなんだって。地球すげー! #endregion *カレンダーその1: 生活密着型カレンダーの太陰暦 1ヶ月を&bold(){夜空を見上げればいつもある月の満ち欠け}で考えた暦。 害虫は満月に産卵孵化、潮は月の引力で満ち引き…自然相手のお仕事に密着してる。イスラム教のラマダンが毎年違うのは太陰暦を使ってるから。 &link_wikipedia(太陰暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陰暦.JPG,,height=200)月の満ち欠け #blockquote(){&u(){&bold(){しかし月の満ち欠けには問題があったのでございます}} 1ヶ月は月の満ち欠けの29.5日。 おいおい0.5日ってなんだい?「月末は0.5日でよろしく」ってことかい?困るぜ。 } これはイカン!っと、大の月(1ヶ月=30日)と小の月(1ヶ月=29日)の合わせ技で乗り越えた。 |BGCOLOR(lightgrey):1月|BGCOLOR(lightgrey):2月|BGCOLOR(lightgrey):3月|BGCOLOR(lightgrey):4月|BGCOLOR(lightgrey):5月|BGCOLOR(lightgrey):6月|BGCOLOR(lightgrey):7月|BGCOLOR(lightgrey):8月|BGCOLOR(lightgrey):9月|BGCOLOR(lightgrey):10月|BGCOLOR(lightgrey):11月|BGCOLOR(lightgrey):12月|BGCOLOR(lightgrey):合計|BGCOLOR(lightgrey):確認| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|354日|29.5日*12ヶ月=354日| *カレンダーその2: 季節ズレ防止型カレンダーの太陰太陽暦 太陰暦に&bold(){閏月を登場させて季節とのズレを修正}した暦。 紀元前700年頃(古代ギリシア)には使われていたらしい。 ←ヘーシオドスの詩『仕事と日』に書いてある。 &link_wikipedia(太陰太陽暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陰太陽暦.PNG,,height=200)パルテノン神殿(ギリシャ)とかも古代ギリシア #blockquote(){&u(){&bold(){絶賛使用中の太陰暦には問題があったのでございます}} 季節は地球の公転で移り変わるもの。 地球の1年は365日、太陰暦の1年は354日…11日足りないからどんどん季節とズレていく。 4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。 } これはイカン!っと、3年ごとに閏月を挿入してズレを解消。 ←紀元前433年には「&link_wikipedia(メトン周期){19年に7回閏月を挿入}すればズレない」と発見。 太陰太陽暦の誕生であーる。 |BGCOLOR(lightgrey):1月|BGCOLOR(lightgrey):2月|BGCOLOR(lightgrey):3月|BGCOLOR(lightgrey):4月|BGCOLOR(lightgrey):5月|BGCOLOR(lightgrey):6月|BGCOLOR(lightgrey):7月|BGCOLOR(lightgrey):8月|BGCOLOR(lightgrey):9月|BGCOLOR(lightgrey):10月|BGCOLOR(lightgrey):11月|BGCOLOR(lightgrey):12月|BGCOLOR(lightgrey):閏月|BGCOLOR(lightgrey):合計|BGCOLOR(lightgrey):確認| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日||354日|354日*2年+387日=1095日&br()365日*3年=1095日| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日||354日|~| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|&bold(){33日}|387日|~| *カレンダーその3: スルー防止型カレンダーの太陽暦 **イングランドご愛用のユリウス暦 月はキッパリやめて&bold(){空を見上げればいつもまぶしい太陽}で考えた暦。西暦も採用。 紀元前45年(ローマ帝国)にジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)が制定したのが始まり。 ←クレオパトラにめろめろになって、「ブルータスお前もか」って言った人。 &link_wikipedia(ユリウス暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陽暦(ユリウス暦).PNG)女好きのハゲ(ジュリアス・シーザー) #blockquote(){&u(){&bold(){絶賛使用中の太陰太陽暦には問題があったのでございます}} コンスル(ローマ帝国の総理大臣)が自分の都合で閏月スルー。後先考えずに閏月スルー。 4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。 } これはイカン!っと、ジュリアス・シーザーは1年を地球の公転周期365.25日に思考転換。 中途半端な0.25日は2月(この時代の年末)にまとめて入れちゃった。閏月なんてわざわざ作らないぜ!ふふ、これで誰もスルーできまい。 イングランドご愛用ユリウス暦の誕生であーる。 |BGCOLOR(lightgrey):|BGCOLOR(lightgrey):1月|BGCOLOR(lightgrey):2月|BGCOLOR(lightgrey):3月|BGCOLOR(lightgrey):4月|BGCOLOR(lightgrey):5月|BGCOLOR(lightgrey):6月|BGCOLOR(lightgrey):7月|BGCOLOR(lightgrey):8月|BGCOLOR(lightgrey):9月|BGCOLOR(lightgrey):10月|BGCOLOR(lightgrey):11月|BGCOLOR(lightgrey):12月|BGCOLOR(lightgrey):合計|BGCOLOR(lightgrey):確認| |BGCOLOR(lightgrey):平年|31日|28日|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|365日|365日*3年+366日=1461日&br()365.25日*4年=1461日| |BGCOLOR(lightgrey):平年|31日|28日|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|365日|~| |BGCOLOR(lightgrey):平年|31日|28日|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|365日|~| |BGCOLOR(lightgrey):閏年|31日|&bold(){29日}|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|366日|~| **スペインご愛用のグレゴリオ暦 ユリウス暦の&bold(){閏年の発動をもっと慎重にやって、季節とのシンクロ率をアップ}させた暦。天文学や数学も進歩してきたのね。 1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したのが始まり。 ←天正遣欧使節と会った人。 &link_wikipedia(グレゴリオ暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陽暦(グレゴリオ暦).PNG)ローマ教皇グレゴリウス13世 #blockquote(){&u(){&bold(){絶賛使用中のユリウス暦には問題があったのでございます}} 地球の公転周期は365.242...日、ユリウス暦の1年は365.25日、ビミョーに違うから長く使ってると季節とズレていく。 4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。 } これはイカン!っと、グレゴリウス13世は1年を地球の公転周期365.2425日に修正。閏年もちょっと工夫しちゃった。ふふ、これでズレまい。 スペインご愛用グレゴリオ暦の誕生であーる。 カレンダーはユリウス暦と同じ。閏年の発動タイミングは |BGCOLOR(lightgrey):CENTER:暦|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:1年|>|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:閏年の発動タイミング|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:季節とのズレ| |BGCOLOR(lightgrey):ユリウス暦|365.25日|4年に1回|西暦が4の倍数|128年で1日| |BGCOLOR(lightgrey):グレゴリオ暦|365.2425日|400年に97回|西暦が4の倍数だけど&br()100の倍数で400の倍数じゃなかったら平年|3224年で1日| *そして世の中がグレゴリオ暦へ キリスト教徒のビッグイベントは復活祭♥ 処刑されたキリストが復活した日♥ たぶん桜よりビッグイベント♥ ローマ教皇グレゴリウス13世がユリウス暦はイカン!っと思ったキッカケは、カレンダーと復活祭のズレだったのでございます。 **なんでF&B時代はグレゴリオ暦=ユリウス暦+10日なの? 復活祭の日はもともと太陰暦(月のご都合)だった。 ユリウス暦(太陽のご都合)だと××月××日って決められないから、325年第1ニカイア公会議で移動祝日のルールを決定。 ・復活祭は&bold(){春分の日の→最初の満月の→次の日曜日}に祝う。 ・教会的な意味で&bold(){春分の日は3月21日}とする。 ←天文学的には3月20日-21日。たいてい3月20日。 &ref(グレゴリオ暦_ユリウス暦+10日(復活祭).PNG)復活祭はイースター(イングランド)、パスクア(スペイン) #blockquote(){&u(){&bold(){グレゴリウス13世がユリウス暦はイカン!っと思ったキッカケ}} 地球の公転周期は365.242...日、ユリウス暦の1年は365.25日でちょっと多い。 128年に1日先走るから、だんだん春分の日がズレてきた。 なーんと1582年には春分の日が3月11日になっちゃった。&bold(){復活祭が10日もズレる!}ヤバイ、とってもヤバイ! } ってことで、グレゴリオ暦はスタートするときに&bold(){ユリウス暦+10日して春分の日のズレを修正}。 だからF&Bで「ユリウスとグレゴリオは10日ウンヌン」って話しになるのね。 &ref(グレゴリオ暦_ユリウス暦+10日.PNG) **グレゴリオ暦の採用 せっかくいいもの作ったんだし♥ ってことで、1582年2月ローマ教皇グレゴリウス13世は「みんな1582年10月にグレゴリオ暦へ切り替えぢゃ」の勅令(お達し)を発動。 スペインもフランスも10日未来へタイムリップしちゃった…お誕生日がすっとんぢゃう人カビョーンです。 とーぜんイングランドやプロテスタントの国々は、カトリックが作った暦なんて断固拒否! |>|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:国|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:理由| |BGCOLOR(lightgrey):1582年|スペイン&br()ポルトガル&br()イタリア|カトリックだもんね。| |~|~|ユリウス暦1582年10月5日(金)→グレゴリオ暦10月15日(金)| |~|フランス|カトリックだもんね。| |~|~|ユリウス暦1582年12月10日(月)→グレゴリオ暦12月20日(月)| |BGCOLOR(lightgrey):1583年|ネーデルラント|カトリックの南部だけ。| |~|~|ユリウス暦→グレゴリオ暦1582年12月25日~1583年1月12日(地域によって違う)| |BGCOLOR(lightgrey):1752年|イギリス|18世紀のイギリスは大英帝国。植民地も増えて貿易も活発。&br()そして…グレゴリオ暦の植民地や近隣諸国との貿易でミス続出。なんかユリウス暦だと不便っぽくない?&br()ってことで1750年[[新カレンダー法>http://en.wikipedia.org/wiki/Calendar_%28New_Style%29_Act_1750]]で採用決定。| |~|~|ユリウス暦1752年9月2日(水)→グレゴリオ暦9月14日(木)| |BGCOLOR(lightgrey):1873年|日本|明治政府はお貧乏で、もうすぐ閏月の給料日なのにお金がない!ヤバイ、払えない!&br()そこで&link_wikipedia(太政官布告){改暦ノ布告}でグレゴリオ暦を採用決定。閏月を華麗にスルー。&br()あまりにも急いだので閏年の発動をユリウス暦風にしたというオチあり。あとで修正。おいおい。| |~|~|太陰太陽暦(旧暦)1872年12月3日→グレゴリオ暦1873年1月1日(水)| ---- ----
#contents_line(level=2,sep=/) *おさらい カレンダーにはこんな言葉がちょびっと登場します。なんか中学校で習ったらしいけど、すっかり忘れてるし。 #blockquote(){&u(){&bold(){月の満ち欠けは29.5日}} 新月~次の新月までの日数。満月スタートでもオケ。小難しくいうと「朔望月」。 &u(){&bold(){地球の1年は365.242 189 87日}(2008年天文年鑑の太陽年)} ←精度はその時代のスキルによって違う。 地球が太陽の周りを一周する日数。小難しくいうと「&bold(){地球の公転周期}」「太陽年」。 &u(){&bold(){閏月と閏年}} 1年365日に足りない日数、余った日数をどうにかする日。わざわざ月を作るのが閏月、2月に入れちゃうのが閏年。 } #region(close,月の満ち欠けってどんな感じ?) こんな感じ。月は複雑に動いてるからからいろいろあります。詳しくはこちら[[こよみのページ>http://koyomi8.com/]]([[月齢カレンダー>http://koyomi8.com/moonage.htm]])をどうぞ。 ・月齢 : 新月(朔)からの経過日。 ・月の満ち欠けの通称 : 朔、概朔、三日月、...。他にも新月(朔)、満月(望)、上弦・下弦(半月)というお名前もある。 ・こよみの潮名 : 大潮、中潮、小潮、...。月や太陽の引力(潮汐力)で潮が満ち引きする。 &ref(おさらい_月の満ち欠け(月相).PNG) #endregion #region(close,月の満ち欠けってなんだっけ?) 月は自分でクルクル回り(自転)ながら、&bold(){地球の周りをブンブン回ってる(公転)}。 満月や三日月になるのは月が公転してるから。月がどこにあるかで&bold(){姿が変わる(月の満ち欠け、月相)}。 ・月の自転周期…27.32日 ・月の公転周期…27.32日 ・月の満ち欠けの周期…平均29.5日 ←月は複雑に動いてるからからホントは29.27日~29.83日とまちまち。 &ref(おさらい_月の満ち欠け(周期).PNG) #endregion #region(close,月の満ち欠けってなんだっけ?のおまけ ←暦にまったく関係ないです。) え?なんで日数が違うの? ・月の公転周期…27.32日 ・月の満ち欠けの周期…29.5日 それは月がブンブン公転してる間に地球もブンブン公転してるからだそうです。へー。とりあえず宇宙すげー! &ref(おさらい_月の満ち欠け(公転≠月の満ち欠け).PNG) #endregion #region(close,地球の公転ってなんだっけ?) 地球は自分でクルクル回り(自転)ながら、&bold(){太陽の周りをブンブン回ってる(公転)}。 朝と夜があるのは地球が自転しているから。 季節があるのは&bold(){地球が傾き(地軸の傾き)}ながら公転してるから。もしまっすぐだったら季節なし。 ・地球の自転周期…23時間56分 ・地球の公転周期…365.242 189 87日 ←ちょっとずつ短くなっているみたい。 ・地軸の傾き…23.43度 &ref(おさらい_地球の公転(周期).PNG) #endregion #region(close,地球の公転ってなんだっけ?のおまけ ←暦にまったく関係ないです。) え?なんで時間が違うの? ・地球の自転周期…23時間56分 ・時計の1日…24時間 それは地球がクルクル自転してる間にブンブン公転してるからだそうです。へー。とりあえず宇宙すげー!気がついた人すげー! &ref(おさらい_地球の公転(公転≠時計).PNG) ※地球は1日に1回+4分回ってるんだって。 ※この4分は、1年で4分*365日=1460分≒24時間≒自転1回。なんやかんやで地球は1年に366回くらい自転してるんだって。 ※ついでに地球の速さは自転が1670Km/h、公転が10万7千Km/hくらいなんだって。地球すげー! #endregion *カレンダーその1: 生活密着型カレンダーの太陰暦 1ヶ月を&bold(){夜空を見上げればいつもある月の満ち欠け}で考えた暦。 害虫は満月に産卵孵化、潮は月の引力で満ち引き…自然相手のお仕事に密着してる。 イスラム教のラマダンが毎年違うのは太陰暦を使ってるから。 &link_wikipedia(太陰暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陰暦.JPG,,height=200)月の満ち欠け #blockquote(){&u(){&bold(){しかし月の満ち欠けには問題があったのでございます}} 1ヶ月は月の満ち欠けの29.5日。 おいおい0.5日ってなんだい?「月末は0.5日でよろしく」ってことかい?困るぜ。 } これはイカン!っと、大の月(1ヶ月=30日)と小の月(1ヶ月=29日)の合わせ技で乗り越えた。 |BGCOLOR(lightgrey):1月|BGCOLOR(lightgrey):2月|BGCOLOR(lightgrey):3月|BGCOLOR(lightgrey):4月|BGCOLOR(lightgrey):5月|BGCOLOR(lightgrey):6月|BGCOLOR(lightgrey):7月|BGCOLOR(lightgrey):8月|BGCOLOR(lightgrey):9月|BGCOLOR(lightgrey):10月|BGCOLOR(lightgrey):11月|BGCOLOR(lightgrey):12月|BGCOLOR(lightgrey):合計|BGCOLOR(lightgrey):確認| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|354日|29.5日*12ヶ月=354日| *カレンダーその2: 季節ズレ防止型カレンダーの太陰太陽暦 太陰暦に&bold(){閏月を登場させて季節とのズレを修正}した暦。 紀元前700年頃(古代ギリシア)には使われていたらしい。 ←ヘーシオドスの詩『仕事と日』に書いてある。 &link_wikipedia(太陰太陽暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陰太陽暦.PNG,,height=200)パルテノン神殿(ギリシャ)とかも古代ギリシア #blockquote(){&u(){&bold(){絶賛使用中の太陰暦には問題があったのでございます}} 季節は地球の公転で移り変わるもの。 地球の1年は365日、太陰暦の1年は354日…11日足りないからどんどん季節とズレていく。 4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。 } これはイカン!っと、3年ごとに閏月を挿入してズレを解消。 ←紀元前433年には「&link_wikipedia(メトン周期){19年に7回閏月を挿入}すればズレない」と発見。 太陰太陽暦の誕生であーる。 |BGCOLOR(lightgrey):1月|BGCOLOR(lightgrey):2月|BGCOLOR(lightgrey):3月|BGCOLOR(lightgrey):4月|BGCOLOR(lightgrey):5月|BGCOLOR(lightgrey):6月|BGCOLOR(lightgrey):7月|BGCOLOR(lightgrey):8月|BGCOLOR(lightgrey):9月|BGCOLOR(lightgrey):10月|BGCOLOR(lightgrey):11月|BGCOLOR(lightgrey):12月|BGCOLOR(lightgrey):閏月|BGCOLOR(lightgrey):合計|BGCOLOR(lightgrey):確認| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日||354日|354日*2年+387日=1095日&br()365日*3年=1095日| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日||354日|~| |30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|30日|29日|&bold(){33日}|387日|~| *カレンダーその3: スルー防止型カレンダーの太陽暦 **イングランドご愛用のユリウス暦 月はキッパリやめて&bold(){空を見上げればいつもまぶしい太陽}で考えた暦。西暦も採用。 紀元前45年(ローマ帝国)にジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)が制定したのが始まり。 ←クレオパトラにめろめろになって、「ブルータスお前もか」って言った人。 &link_wikipedia(ユリウス暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陽暦(ユリウス暦).PNG)女好きのハゲ(ジュリアス・シーザー) #blockquote(){&u(){&bold(){絶賛使用中の太陰太陽暦には問題があったのでございます}} コンスル(ローマ帝国の総理大臣)が自分の都合で閏月スルー。後先考えずに閏月スルー。 4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。 } これはイカン!っと、ジュリアス・シーザーは1年を地球の公転周期365.25日に思考転換。 中途半端な0.25日は2月(この時代の年末)にまとめて入れちゃった。閏月なんてわざわざ作らないぜ!ふふ、これで誰もスルーできまい。 イングランドご愛用ユリウス暦の誕生であーる。 |BGCOLOR(lightgrey):|BGCOLOR(lightgrey):1月|BGCOLOR(lightgrey):2月|BGCOLOR(lightgrey):3月|BGCOLOR(lightgrey):4月|BGCOLOR(lightgrey):5月|BGCOLOR(lightgrey):6月|BGCOLOR(lightgrey):7月|BGCOLOR(lightgrey):8月|BGCOLOR(lightgrey):9月|BGCOLOR(lightgrey):10月|BGCOLOR(lightgrey):11月|BGCOLOR(lightgrey):12月|BGCOLOR(lightgrey):合計|BGCOLOR(lightgrey):確認| |BGCOLOR(lightgrey):平年|31日|28日|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|365日|365日*3年+366日=1461日&br()365.25日*4年=1461日| |BGCOLOR(lightgrey):平年|31日|28日|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|365日|~| |BGCOLOR(lightgrey):平年|31日|28日|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|365日|~| |BGCOLOR(lightgrey):閏年|31日|&bold(){29日}|31日|30日|31日|30日|31日|31日|30日|31日|30日|31日|366日|~| **スペインご愛用のグレゴリオ暦 ユリウス暦の&bold(){閏年の発動をもっと慎重にやって、季節とのシンクロ率をアップ}させた暦。天文学や数学も進歩してきたのね。 1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したのが始まり。 ←天正遣欧使節と会った人。 &link_wikipedia(グレゴリオ暦){wikipedia} &ref(カレンダー_太陽暦(グレゴリオ暦).PNG)ローマ教皇グレゴリウス13世 #blockquote(){&u(){&bold(){絶賛使用中のユリウス暦には問題があったのでございます}} 地球の公転周期は365.242...日、ユリウス暦の1年は365.25日、ビミョーに違うから長く使ってると季節とズレていく。 4月に桜が咲かなくなっちゃうぜ。 } これはイカン!っと、グレゴリウス13世は1年を地球の公転周期365.2425日に修正。閏年もちょっと工夫しちゃった。ふふ、これでズレまい。 スペインご愛用グレゴリオ暦の誕生であーる。 カレンダーはユリウス暦と同じ。閏年の発動タイミングは |BGCOLOR(lightgrey):CENTER:暦|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:1年|>|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:閏年の発動タイミング|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:季節とのズレ| |BGCOLOR(lightgrey):ユリウス暦|365.25日|4年に1回|西暦が4の倍数|128年で1日| |BGCOLOR(lightgrey):グレゴリオ暦|365.2425日|400年に97回|西暦が4の倍数だけど&br()100の倍数で400の倍数じゃなかったら平年|3224年で1日| *そして世の中がグレゴリオ暦へ キリスト教徒のビッグイベントは復活祭♥ 処刑されたキリストが復活した日♥ たぶん桜よりビッグイベント♥ ローマ教皇グレゴリウス13世がユリウス暦はイカン!っと思ったキッカケは、カレンダーと復活祭のズレだったのでございます。 **なんでF&B時代はグレゴリオ暦=ユリウス暦+10日なの? 復活祭の日はもともと太陰暦(月のご都合)だった。 ユリウス暦(太陽のご都合)だと××月××日って決められないから、325年第1ニカイア公会議で移動祝日のルールを決定。 ・復活祭は&bold(){春分の日の→最初の満月の→次の日曜日}に祝う。 ・教会的な意味で&bold(){春分の日は3月21日}とする。 ←天文学的には3月20日-21日。たいてい3月20日。 &ref(グレゴリオ暦_ユリウス暦+10日(復活祭).PNG)復活祭はイースター(イングランド)、パスクア(スペイン) #blockquote(){&u(){&bold(){グレゴリウス13世がユリウス暦はイカン!っと思ったキッカケ}} 地球の公転周期は365.242...日、ユリウス暦の1年は365.25日でちょっと多い。 128年に1日先走るから、だんだん春分の日がズレてきた。 なーんと1582年には春分の日が3月11日になっちゃった。&bold(){復活祭が10日もズレる!}ヤバイ、とってもヤバイ! } ってことで、グレゴリオ暦はスタートするときに&bold(){ユリウス暦+10日して春分の日のズレを修正}。 だからF&Bで「ユリウスとグレゴリオは10日ウンヌン」って話しになるのね。 &ref(グレゴリオ暦_ユリウス暦+10日.PNG) **グレゴリオ暦の採用 せっかくいいもの作ったんだし♥ ってことで、1582年2月ローマ教皇グレゴリウス13世は「みんな1582年10月にグレゴリオ暦へ切り替えぢゃ」の勅令(お達し)を発動。 スペインもフランスも10日未来へタイムリップしちゃった…お誕生日がすっとんぢゃう人カビョーンです。 とーぜんイングランドやプロテスタントの国々は、カトリックが作った暦なんて断固拒否! |>|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:国|BGCOLOR(lightgrey):CENTER:理由| |BGCOLOR(lightgrey):1582年|スペイン&br()ポルトガル&br()イタリア|カトリックだもんね。| |~|~|ユリウス暦1582年10月5日(金)→グレゴリオ暦10月15日(金)| |~|フランス|カトリックだもんね。| |~|~|ユリウス暦1582年12月10日(月)→グレゴリオ暦12月20日(月)| |BGCOLOR(lightgrey):1583年|ネーデルラント|カトリックの南部だけ。| |~|~|ユリウス暦→グレゴリオ暦1582年12月25日~1583年1月12日(地域によって違う)| |BGCOLOR(lightgrey):1752年|イギリス|18世紀のイギリスは大英帝国。植民地も増えて貿易も活発。&br()そして…グレゴリオ暦の植民地や近隣諸国との貿易でミス続出。なんかユリウス暦だと不便っぽくない?&br()ってことで1750年[[新カレンダー法>http://en.wikipedia.org/wiki/Calendar_%28New_Style%29_Act_1750]]で採用決定。| |~|~|ユリウス暦1752年9月2日(水)→グレゴリオ暦9月14日(木)| |BGCOLOR(lightgrey):1873年|日本|明治政府はお貧乏で、もうすぐ閏月の給料日なのにお金がない!ヤバイ、払えない!&br()そこで&link_wikipedia(太政官布告){改暦ノ布告}でグレゴリオ暦を採用決定。閏月を華麗にスルー。&br()あまりにも急いだので閏年の発動をユリウス暦風にしたというオチあり。あとで修正。おいおい。| |~|~|太陰太陽暦(旧暦)1872年12月3日→グレゴリオ暦1873年1月1日(水)| ---- ----

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